SailPointテクノロジーズジャパンは、塩野義製薬が「SailPoint Identity Security Cloud」を導入することを発表した。
塩野義製薬ではこの数年、社内利用のアプリケーション数が増加したこと、マルチクラウド化が進み取り扱うデータ量が増えたことで、一貫性があり効率的なアクセス権限管理ができていないという課題を抱えていたという。また、アクセスの対象が多岐にわたる中、アクセス権が可視化されていないため非効率なコンプライアンス対応や監査対応に工数が割かれていた。
同社は2030年までにHaaS(Healthcare as a Service)企業へと変革すべく中期経営計画「STS2030」を策定し、多様なパートナーとの協創を通して新たな付加価値を生み出すことを目指している。特に、変革の土台として社内のITインフラを「社内外との協創において安心・安全な環境」とすることを掲げており、IT環境のセキュリティをより強固なものにすることは不可欠だったという。複数製品を検討した結果、UI設計、開発や保守の負担が少ない点が決め手となり、同製品を採用したとのことだ。
なお、稼働開始は2024年6月の予定。稼働後は、塩野義製薬の国内全社の従業員や契約社員、常駐社員、グループ会社社員を含むシステム利用者全員にあたる約6,500人のアイデンティティを管理するという。
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