PKSHA Technologyのグループ会社であるPKSHA Workplaceは、朝日生命保険と「PKSHA AI ヘルプデスク」のドキュメント検索機能の検証を開始した。
ベテラン社員のナレッジを継承するためAIヘルプデスクを導入
近年の少子高齢化や生産年齢人口の減少に伴い、朝日生命においても数年後には、多くのベテラン社員の定年退職による内勤職員数の減少が見込まれているという。同社では、数年前に営業現場から本社組織への問合せを目的にFAQシステムを導入していたが、さらなる業務効率化を図るため、AIの活用を視野に入れていたとのことだ。
PKSHA AI ヘルプデスクは、既存のFAQシステムに加え、生成AIにより社内文書を検索して回答を生成するドキュメント検索機能(RAG)を備えており、問合せ対応範囲の拡張を実現するという。また、FAQを自動で生成する機能も搭載しており、メンテナンス負荷の軽減が実現できる点も評価されたことから、導入が決定されたとしている。2025年4月に全社展開を予定しているという。
Microsoft Teams上で3,500のドキュメントからAIが回答を生成
社内での問合せ削減に向けて、全部署の問合せ窓口での活用を視野に、12月より一部の部署での検証を開始すべく、社内で活用しているMicrosoft Teams上に自動問合せ対応窓口を設置。これにより、登録済みのFAQおよび社内のドキュメント検索を通じた自動回答が可能に。また、自動回答ができなかった場合は、同システム上から有人窓口に取り継がれるとのことだ。
これらの機能の中でも、特にドキュメント検索機能による自動化の余地は大きく、現時点で、朝日生命における業務遂行に必要なマニュアル類や事務手続要領書といった社内ドキュメントの数は3,500を超えており、これらの社内ドキュメントを調べる作業を生成AIに代替させることで、全社的に情報検索業務を削減し、生産性向上を実現することが期待されているという。
2025年4月に全部署・全社員の活用を目指す
まずは特定部門での検証を終え、精度や活用方法の調整を行った上で、2025年4月に全部署・全社員が双方向で使えるAI窓口の設置を目指すとのことだ。
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