2025年1月6日、セールスフォース・ジャパン(Salesforce)は、神奈川県藤沢市がSalesforceを活用して2024年度に藤沢市市民ポータルサイト 「ふじまど」を構築したと発表した。
同市では、2023年10月にふじまどの一部として、疑問解決プラットフォームの導入を実施。他の行政サービスの波及・拡大を狙っていたという。この中で、デロイト トーマツ コンサルティング(デロイト トーマツ)の支援のもと、Salesforce Platformを活用したデジタルプラットフォームの構築を開始したとのことだ。
ふじまどは、オンライン申請、オンライン予約や情報発信などのデジタルサービスを提供するプラットフォーム。住民はポータルサイトを通して行政手続きの実施や情報の受取ができ、職員は自ら申請の手続きや予約のサービスを増やすことができるシステムだという。主な機能は以下のとおり。
- 住民:新規でアカウント(ふじさわID)を作成する機能、オンライン申請・予約を行い自身の申請・予約情報を確認する機能、疑問解決プラットフォームへURL遷移する機能など
- 職員:申請・予約を受け付けるための手続き・説明画面を作成する機能、申請・予約情報を管理する機能、指定した住民に対してメッセージを作成して通知する機能など
今後は、妊娠・出産・子育て関係を中心に、申請手続きや各種来庁の予約手続きなど、オンライン上で利用できる手続きの順次拡大を予定しているとのことだ。たとえば、妊娠出産期の一連の手続きは、市民の利用導線に合わせて、次の手続きが忘れずに実施されるような仕組みを構築するという。
なお、ふじまどのサービス開始に合わせて、「ふじさわID」の利用も開始された。ふじさわIDは、xID(クロスアイディ)社のマイナンバーカードを活用したデジタルIDソリューションを活用し、当該機能を市民ポータルサイトに組み込んでいるという。今後、ふじさわIDは、各プラットフォーム間での共通IDとして利用され、様々なデジタルプラットフォームをつなぐ仕組みとなる予定とのことだ。
また、2025年1月から公共施設の抽選申込・予約・利用料支払ができる公共施設予約システムとの連携も可能に。以後、様々なシステムとの連携を予定しており、ふじさわIDで様々なシステムへのログイン・利用ができるようになる予定だとしている。
同じく2025年1月中には、障がい者サポートページのリリースも予定しており、障がい者向けの福祉サービスの検索、障がい者手帳の登録および相談の申し込み・予約がふじさわIDで可能になるとのことだ。
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