日立製作所と日立ハイテクは、最適な製造プロセス探索を支援する「製造プロセス改善ソリューション」を新たに開発し、産業分野のDX加速に向けてインフォマティクス事業を強化すると発表した。
両社は、研究開発の領域においてマテリアルズ・インフォマティクス(以下、MI)関連のソリューションを顧客へ提供し、研究開発の高効率化に貢献してきたという。同ソリューションの提供により、研究開発だけでなく製造プロセスの最適化を支援するとのことだ。
同ソリューションの特徴
- 製造プロセスに特化した独自データベースや生成AIを用いて、高効率な製造プロセスを提案:製造プロセスに特化した独自データベースや課題解決案を生み出す生成AIなどを用いて、日立グループの専門コンサルタントが高効率な製造プロセスを提案。これにより、新たな視点で顧客の製造プロセスを検討し、最適なプロセスの探索や高度化、歩留まり改善や高効率化に貢献するとともに、プロセス探索に関する人的負担を軽減するという
- インフォマティクスを活用し、製造プロセスにおけるパラメーターの最適値の探索を支援:MIの技術・知見を応用したインフォマティクスにより、各プロセスの条件設定など各種パラメーターに関する最適値の探索を支援する機能をSaaSとして提供。たとえば、電子顕微鏡などで撮影した画像データの場合は、画像解析により特徴量を抽出して数値化を行い、加えて材料の配合条件やプロセス条件などの数値データを用いて、インフォマティクスにより最適な条件探索を行えるという
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