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転職求人倍率1位は「セキュリティ」、54倍にのぼる サイバー攻撃対策で需要が増加──レバテック調査

 レバテックは、「IT人材の正社員転職/フリーランス市場動向 12月」を発表した。調査結果は以下のとおり。

IT人材の転職市場は依然として「売り手市場」、求人倍率は10倍超を維持

 IT人材の転職市場は活況を呈しており、引き続き売り手市場。2024年12月時点でのIT人材の転職求人倍率は11.6倍、正社員求人数は前年同月比130%、転職希望者数は前年同月比136%と増加傾向が見られ、過去最高値を更新している。

 ITフリーランス案件発生数においても右肩上がりで推移しており、2024年12月には前年同月比142%で過去最高に。フリーランス案件希望者数も前年同月比115%と、引き続き高水準で推移している。

転職求人倍率1位は「セキュリティ」、約50倍に届く

 主要な職種・スキル別の転職求人倍率について、最も高いカテゴリーは「セキュリティ」で54.0倍。次いで「コンサル」が41.8倍、「PM」が24.6倍と続く。昨今増加しているサイバー攻撃への対策として、新規部署の立ち上げや社内体制強化にともなう増員の動きが見られるほか、戦略立案できる人材のニーズも高まっていると同社は述べる。

フリーランス活用の幅が広がる、案件倍率1位は「PM」「クラウド」

 主要な職種・スキル別のフリーランス案件求人倍率について、最も高いカテゴリーは「PM」「クラウド」が同率で2.2倍。これらのスキルは、正社員・フリーランス問わず市場全体で需要が高いという。

 また、「Java」や「C#/C#.NET」といったWebアプリケーションやシステム開発関連のスキルも上位に。募集内容は、開発業務だけでなく要件定義からリリースまで長期間にわたるプロジェクトへの参画を求めるものや、フリーランス主導で進める予定の案件など、フリーランス活用の幅が多岐にわたるとしている。

“2025年の崖”迫る、コンサル求人数が前年同月比132%成長

 経済産業省は「DXレポート」において、日本企業が既存システムの問題解決や経営改革への対応を怠った場合、2025年以降に毎年最大12兆円の経済損失が発生する問題(「2025年の崖」)を指摘。近年ではこの問題を回避し、DXを推進するために必要なスキルへの注目が高まっており、転職市場においてもその傾向が顕著だという。たとえば、「コンサル」求人数は前年同月比132%となり、「クラウド」「セキュリティ」も前年同月比120%以上の増加傾向を見せているとのことだ。

 また、「COBOL」に関しても、直近2年で求人数が約2倍に増加。レガシーなシステムのマイグレーションやモダナイゼーションの需要が高まり、現状のCOBOLのシステムを読み解ける人材のニーズも増加していると同社は述べる。

 加えて、フリーランス案件においても正社員と同様に、DX関連スキルやセキュリティの需要が高まっているという。特に「PM」は前年同月比214%、「コンサル」は前年度比195%成長。正社員やフリーランスを問わず、社内のDX推進のため、上流工程から参画できる人材やセキュリティ対策を進められる人材の需要が高まっているとのことだ。

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