サッポロHDがグループ独自の生成AIツール「サッポロ相棒」導入　全社員6,000人の活用目指す

　2025年2月3日、サッポロホールディングスは、サッポログループ全社員約6,000名を対象に、グループ独自の生成AIツール「SAPPORO AI-Stick（通称：サッポロ相棒）」を導入したと発表した。

　SAPPORO AI-Stickは、Amazon Web Servicesが提供する生成AIサービス「Bedrock」を利用し、構築したツール。文章ベースでの会話機能や画像生成機能を有しており、サッポログループの社内データを連携させることで、独自のアルゴリズムによる社内情報を踏まえた回答生成も可能だという。この導入によって、業務品質や生産性の向上、業務プロセスの改善を目指すとしている。

　また、同社は2022年から「全社員DX人財化」を掲げ、全社員を対象にDX基礎リテラシー向上を目的とした研修を行ってきたが、その取り組みを加速させるべく、4年目となる全社員DX研修を2月から開始。今年は、アイデミーが提供するサッポログループオリジナルの研修内容を実施するとのことだ。同研修では、グループの従業員が自発的に生成AIを活用できるようになるレベルを目指しており、知識のインプットのみでなく、SAPPORO AI-Stickを使ったハンズオンコンテンツを盛り込むとしている。

　プロンプトテンプレートの展開、活用事例の発信などを通して、SAPPORO AI-Stickの活用定着を図るという。今後は、同ツールの社内データ連携機能を中心に活用を進め、特定部門領域に特化した事例の創出と業務プロセス変革へもつなげていくとのことだ。

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