誰が担うのか? ISO/SAE 21434やUN-R155で迫られるサプライチェーン全体での協調
【第3回】自動車サイバーセキュリティ関連法規とガイドライン:事業者が遵守すべきこと

「ミッション・インポッシブル」シリーズや「ワイルド・スピード」シリーズなどをはじめ、カーアクションをともなうアクション映画は枚挙に暇がない。そのような劇中では、かつてSF映画で描写された「自動車の各種機能や火器管制をITで行う」「自動運転機能を活用した戦術」が頻出している。これは概念的な“SDV”がより身近になってきている証左だろう。現実ではロボタクシー「Waymo」がサンフランシスコやロサンゼルス市内を走り、自動運転によるレースシリーズがアブダビで開始している。インターネットに接続するPCやサーバーなどの機器には当然サイバーセキュリティ対策が必要だが、搭載されているストリーミングサービスでBGMを流しながら、ナビゲーションアプリを使って目的地に向かう自動車も当然「インターネットに接続する機器」であり、各種車載システムにはセキュリティ対策が必要となる。特に自動車は万が一の場合、人命に直結する側面もあるため、早くからその対策の指針となる内容が各種規制や法規に落とし込まれはじめている。本稿では、それらの概要や規格適合に向けた課題などを紹介する。
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温田 健司(オンダ ケンジ)
VicOne株式会社 ビジネス開発部
トレンドマイクロにて製造業を中心とした法人向け営業に従事、クライアントやクラウド/サーバ、ネットワークなどさまざまな領域でのセキュリティ提案を経験。現在は事業子会社であるVicOneに転籍し、モビリティ領域に特化したセキュリティのビジネス拡大に努めている。※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です
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