NTTデータ、およびNTTデータ東北は、岩手県盛岡市と立地協定を締結し、2025年に同市内に新たな開発拠点を開設すると発表した。業界全体の課題であるIT人材不足の解決を通じて、国内開発体制の強化に取り組むとしている。
NTTデータはグループ会社とともに、地域と連携した新たなリモート開発体制の構築を進めている。今回、盛岡市をその取り組みの第一弾として選定し、NTTデータ東北が岩手県内で初となる事業所を開設するとのことだ。地元の大学や自治体、地場IT企業との連携を通じた地域人材の活用と育成を推進し、今後3年間で100名の雇用創出を目指すという。
これまでのNTTデータの開発体制は、顧客企業が多く集まる首都圏が中心だったという。今後はそれに加えて、首都圏以外の地域に在住するIT人材との接点を広げることで、より広範で安定的な開発体制の構築を目指していくとのことだ。
新拠点の設置先として盛岡市を選定した背景には、東北地方の中でも比較的人口が多く、複数の大学が集まるなど、IT人材の確保や育成に適した環境が整っていることが挙げられている。また、盛岡市では「盛岡市IT産業振興戦略」においてIT関連企業の誘致を推進しており、自治体との連携が進めやすく、地域との協働による取り組みが期待できる点も大きな要因だとしている。
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EnterpriseZine編集部(エンタープライズジン ヘンシュウブ)
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