Snowflakeは、エネルギー業界に特化した新ソリューションである「Snowflake Energy Solutions」を発表した。
同ソリューションは、Snowflakeのガバナンス機能、パートナー開発ソリューション、業界の重要なデータセットを単一の製品にまとめ、エネルギー部門向けに提供するものだという。電力、ガス、石油などのユーティリティ事業者は、IT、OT、IoTシステムのデータを安全に接続し、AIのための信頼性の高いデータ基盤を構築することで、インフラストラクチャを刷新し、効率化を図り、信頼性の高い低炭素社会への移行を推進できるようになると述べている。
すでにExxonMobil、Expand Energy、IGS Energy、Powerex、PG&E、Siemens、Sunrunといった企業がSnowflakeを活用して、重要なインフラストラクチャのセキュリティを確保し、重要インフラを止めない運用・業務の強靭性の強化を図り、リアルタイムのインサイトを獲得して変動の激しい市場に対応しているとのことだ。
また、今回の導入にともない、SAPとの新たなパートナーシップを形成したことで、エネルギー企業はSAPの金融およびサプライチェーンデータをSnowflake上の運用データや現場データと組み合わせ、ビジネスシステムと運用システムの双方から情報を引き出し、系統運用、資産計画、事業収益に直接活用できるようになるとしている。
加えて、Snowflakeはさらなる顧客の支援のため、パートナーが構築し、Snowaflakeのプラットフォーム上でネイティブに稼働する30以上の新たなソリューションを導入するとのことだ。
たとえば、空間分析機能である「CARTO」により、エネルギー企業はシステム間でデータを移動させることなく、地理空間解析を実行し、インタラクティブなマップを構築できるという。空間インテリジェンスをSnowflakeのワークフローに組み込むことで、担当者が日々の運用上の判断の一環として、資産、インフラストラクチャ、地理的リスクをより深く把握できるよう支援するとしている。
また、ユーティリティ関連テクノロジーのプロバイダーであるItronは、Snowflake上で構築された系統計画ソリューションを導入し、複雑な昨今のグリッド管理を支援するという。このソリューションは、8,760時間の電力潮流解析により、何年も先のグリッドパフォーマンスのモデリングを高い粒度で行うことが可能で、従来は数ヵ月かかっていた結果を、数時間で得ることができるため、企業はインフラストラクチャの計画をより正確に行い、不必要なコストを回避し、長期的な信頼性を向上させることが可能だと述べている。
加えてシーメンス(Siemens)は、Siemens Industrial EdgeとSnowflakeの統合により、エネルギー業界や産業部門の企業がデータを分散配置された産業用資産からSnowflakeに安全に取り込み、高度な解析やAIに活用できるようにするという。これを基盤として、自然言語を使用して運用データを扱い、パフォーマンス、保守、運用上の問題に関する情報をより迅速に得ることもできる、新しい解析機能を提供するとのことだ。このような機能を組み合わせることで、エネルギー企業が複雑で分散した運用全体において、信頼性を向上し、コスト削減を図り、より情報に基づく判断を行えるよう支援すると述べている。
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