数千万円のDX研修が“やりっぱなし”で終わる理由──「AIコンサル」による常時伴走で知識の風化を阻止
1,500社以上のDX支援ノウハウを詰め込んだAI×人間が“初めての実践”をサポート
多くの日本企業がDXに多額の予算を投じて人材育成に取り組む一方で、現場からは「研修でデジタルの知識は得たものの、実務でどう活かせばよいか分からない」という声が後を絶たない。こうした課題に対し、これまでにないユニークな解を提供しているのがSTANDARDだ。同社がAI時代のDX人材育成を見据えて、新たに提供を開始した「AIコンサル伴走オンラインワークショップ」について 代表取締役社長の伊藤海氏と、執行役員 プロダクト事業部長の吉田隼介氏に聞いた。
研修をしたのに変わらない……実践との“溝”を埋めるには?
日本企業のDX推進を阻む障壁として、これまで多くの有識者たちが、日本特有の「外部依存」の体質を指摘してきた。情報システムの開発や企画を外部のベンダーに丸投げしてきた結果、社内にノウハウが蓄積されず、システムがブラックボックス化している。そうなると、ビジネス環境の変化にシステムが追随できず、迅速な変革が阻害されるといった悪循環になりかねない。
多くの日本企業が抱えるこうした構造的な課題を解決するためには、ベンダーへの丸投げ体質を改善し、社内でDX人材を育成しながらビジネスをよく理解している社員が自前でDX施策を推進できる体制を整備する必要がある。
その一方で、生成AIをはじめとするテクノロジーの進化は加速度的に進んでおり、企業が求めるDX人材の要件も大きく変容してきた。かつてはデジタルツールを既存の業務プロセスにどう当てはめるかという「Fit to Business」の発想が主流だったが、AIが汎用的な知能を持ち始めた昨今、そのパラダイムは逆転しつつあると伊藤氏は指摘する。
「これまでのデジタル活用は、『人間の業務フローにデジタルをどう合わせるか』を主眼としてきました。しかし、AI時代においては、『AIのパフォーマンスを最大化するために、人間の業務や組織をどう変えるか』という『Fit to AI』の発想が求められます。そのため、AIを単なるツールとして使うのではなく、AIと共創しながら業務そのものを再定義できる人材が求められています」(伊藤氏)
このようなDX人材を育成すべく、現在多くの企業がeラーニングや集合研修などを導入している。とはいえ、こうした施策では投資対効果(ROI)がなかなか見えないという課題に直面している企業も少なくない。eラーニングや研修で知識をインプットすることはできても、それを自社の具体的なビジネス課題に転換し、企画として立案・実行するフェーズで多くの従業員が挫折してしまうからだ。
なぜ「学習」と「実務」の間で断絶が起きるのか。一般的な研修プログラムは、汎用的なカリキュラムで構成されており、個々の受講者が抱える業務課題には寄り添いきれないことが多い。また、研修が終われば伴走講師はいなくなり、受講者はたった1人で現場の課題に向き合わなければならず、時間の経過とともに熱量は冷めてしまう。その結果、学んだ知識は使われないまま風化し、「DXはかけ声倒れに終わってしまう」と吉田氏は指摘する。
「教育で終わらせることなく、現場での自走にしっかりつなげるためには、知識を与えるだけでなく、実際の課題解決プロセスを伴走支援する必要があります。しかし、人間のコンサルタントが一人ひとりに張り付いて伴走するやり方は、実際にはコストの観点から現実的ではありません」(伊藤氏)
このコンサルタントによる伴走の「“量”と“質”のジレンマ」を解消するために、STANDARDは、新サービス「AIコンサル伴走オンラインワークショップ」を提供開始した。
「AI×人間」のコンサル伴走で課題に即した実践をサポート!
AIコンサル伴走オンラインワークショップは、同社が提供する教育プラットフォーム「TalentQuest」に追加されたもので、従来の集合研修やeラーニングの限界を突破するために設計されたサービスだ。最大の特徴は、受講者が実際に業務で直面している実課題を学習テーマとして設定し、課題の発掘から改善施策の立案、企画書の作成までを3ヵ月間で完遂するという実践的なプログラムにある。
この学習プロセスを支えるのが、同社のトップコンサルタントの知見を学習した「AIコンサルタント」だ。受講者は24時間いつでもAIコンサルタントに相談し、壁打ちを行うことができる。従来の人間によるコンサルティングでは、週1回の伴走ミーティングの日まで相談を待たなければならず、その間に思考が停滞してしまう恐れがあった。AIコンサルタントであれば、疑問が生じたその瞬間に聞くことで、思考を前に進めることができる。
オンラインワークショップのプログラムは大きく「課題設定」「施策立案」「企画書作成」の3つのフェーズに分かれており、さらに細分化された約16のステップで構成されている。まず、動画講義でポイントを学び、提示された「宿題」に取り組む。その際、AIコンサルタントが常に傍らにいて、思考の整理やアイデアの深掘りをサポートする。
AIだけではカバーしきれない部分は、人間のコンサルタントが補完する。AIは論理的な整合性やアイデア出しには長けているが、最終的な意思決定の後押しや、複雑な利害関係が絡む調整ごとのアドバイス、そして何より受講者のモチベーション維持においては、生身の人間によるフィードバックが不可欠だからだ。
「各フェーズの区切りとなる重要なタイミングでは、弊社のコンサルタントが成果物をレビューし、フィードバックを行います。AIによる高頻度な伴走と、人による深い洞察と動機付けの両輪が噛み合うことで、受講者は迷うことなくゴールまで走り切ることができるのです」(伊藤氏)
オンラインワークショップの実施前には、TalentQuestが提供する「アセスメント」「eラーニング」「演習」の各サービスがスキルのベースを整える。特に冒頭で詳細なアセスメントを実施し、各受講者のスキルレベルや思考の癖を可視化し、それに基づいて個人ごとにカスタマイズされたカリキュラムを自動的に構成する点がTalentQuestの大きな特徴だ。
単に通り一遍の知識を詰め込むのではなく、その人が実務で成果を出すために何が足りないのかを特定し、そこを重点的に補強することで短期間でのスキルアップを実現しているという。
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EnterpriseZine編集部(エンタープライズジン ヘンシュウブ)
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提供:株式会社STANDARD
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