トライアルカンパニーは、AIとデジタルツイン技術を用いた発注最適化ソリューション「CIX-自動発注」の、スーパーセンターを中心とする264店舗への本格導入を完了した。同ソリューションは、NTT AI-CIXとRetail AIの合弁会社であるRetail-CIXが提供している。
少子高齢化による労働人口の減少や、小売業界における人材確保の困難さが増す中、トライアルは店舗オペレーションの効率化と従業員の働きやすさの向上を重要な経営課題に位置づけてきたという。特に、発注業務は店舗スタッフの経験やスキルに依存する部分が大きく、属人化による店舗作業コストや過剰在庫の増大などのムダムラムリが課題になっていたとのことだ。
こうした課題に対し、CIX-自動発注を、トライアルカンパニーの一部店舗において実証を行い、店舗における効率的なオペレーションの効果を確認。その成果をもとに全店舗への本格展開を決定したという。2025年9月より順次導入を進め、トライアルカンパニーのスーパーセンターを中心とする264店舗への導入が完了したと述べている。
「CIX-自動発注」の概要
同ソリューションはAIとデジタルツイン技術により、従来の自動発注と比較して発注業務の効率化や過剰在庫抑制を実現するほか、店舗側の補充作業などのオペレーションコストを削減できるという。
納品効率化・集約機能
- 複数の発注をまとめることで、納品回数を最適化
- バラバラな納品による作業の煩雑化を防ぎ、作業効率化を実現
棚割連動型在庫最適化
- 商品の棚割情報と売場状態を把握し、棚に収まる適正量を自動算出。過剰発注による棚上げ作業を削減しながら、商品ばらまき作業を考慮した発注調整で補充作業の負荷も軽減
- さらにバックヤード在庫を最小化することで、商品の保管スペースの効率化と作業効率を同時に実現

本格導入の範囲と見込まれる成果
導入店舗数
- 日本全国のスーパーセンター全店およびsmart(都市部中心に展開する店舗形態)の一部店舗を対象とする264店舗(2026年2月10日時点)
取扱SKU数
- グロサリー、菓子、日配品、生活消耗品など約28,000 SKU
削減効果(見込)
- 作業人時の削減(各店舗ごとに180人時/月相当)
- 過剰在庫の抑制(約30%削減)
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EnterpriseZine編集部(エンタープライズジン ヘンシュウブ)
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