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手強い“2025年の崖”を乗り越える:モダナイゼーション最前線

SFA導入後も効果ナシ……IT部門が陥りがちな「3つの誤解」 コア業務のプロセス変革で注力すべきこと

データ入力定着のカギは「入力=自分へのメリット」の構造をどう作るか

SFA安定活用のためには“日常業務のプロセス強化”が肝、その具体策とは?

 この悪循環を断ち切り、SFAをはじめとしたITツールの導入が水の泡にならないためには、会議やマネジメントといった日常業務のプロセスを変革することが必要です。一例として、日立ソリューションズが実践した方法を紹介します。

業績会議を「過去の報告」から「未来の相談」へ

 従来の営業会議では、週報の説明や、担当者の主観に依存した受注見込みの確認に大半の時間が割かれていました。そこで、属人性を排除した「進化する受注率」を導入しました。

 これにより、SFAを更新するたびに自動で変動し、リアルタイムで精度が高まっていきます。会議前に、統合ダッシュボード(SFAの提案中案件データ+基幹システムの受注データ)を見ることで客観的な事実確認ができるようになり、会議時間は「停滞案件をどう動かすか」という未来の戦略議論に集中できるようになりました。ある部門では、これにより業績会議そのものをゼロにしています。

「SFAにない情報は扱わない」ルールの徹底

 また、SFAに入力されていない情報は会議で扱わないというルールを徹底しました。これにより、Excelによる二重管理という「業務プロセスの負債」が自然消滅しました。さらには、入力しないと自分の案件のアドバイスや支援が得られないという状況が生まれ、入力が習慣化されました。

「入力=自分へのメリット」の構造をどう作るか

 しかし、精神論だけで入力定着を図ることは現実的ではありません。現場が自発的に入力したくなる「Give and Take」の仕組みづくりが必要です。当社の試算では、正確なデータ蓄積により、報告資料作成や社内連携の工数が削減できます。その結果、従来と比べて、月あたりの顧客接点時間は約15時間増加し、月あたりの会議時間は約3分の2に短縮される見込みです。

 また、モバイル音声入力やカレンダー連携などの活用により、入力自体の負荷を下げる工夫も有効です。何より「入力すれば週報が不要になる」といった直接的なメリットを現場が実感することが、定着における心強いドライバーとなります。

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業務を「個人の勘」から「組織の戦略」へ 整備されたデータを活かす方法

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手強い“2025年の崖”を乗り越える:モダナイゼーション最前線連載記事一覧
この記事の著者

上原 勝也(ウエハラ カツヤ)

株式会社日立ソリューションズ ビジネスイノベーション事業部 デジタルエクスペリエンス本部 新事業推進センタ センタ長(兼)チーフエバンジェリスト。Salesforce、ServiceNowを中核としたデジタルエクスペリエンスプラットフォーム事業における新事業推進に従事。特にAIエージェントに注目し、...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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https://enterprisezine.jp/article/detail/23818 2026/04/01 08:00

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