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EnterpriseZine(エンタープライズジン)

EnterpriseZine編集部が最旬ITトピックの深層に迫る。ここでしか読めない、エンタープライズITの最新トピックをお届けします。

『EnterpriseZine Press』

2026年冬号(EnterpriseZine Press 2026 Winter)特集「AI時代こそ『攻めの経理・攻めのCFO』に転じる」

NTT西日本の変革を支えたトップガンITアーキテクトの挑戦──専門性の深化から組織変革、そして次世代技術戦略へ

博士号兼3大クラウド資格全冠エンジニアが語る、トップガンITアーキテクトへの道のり

ITアーキテクトに求められる、新たなキャリア戦略とは

 NTT西日本で、3大クラウド資格全冠という世界でも数名しかいない資格保有者となり、大規模なコスト削減効果などを生み出したITアーキテクトが、ジョブローテーション文化から専門性深化への転換、そして「トップガン人材」が必要とされる背景を語る。連載初回は、技術の選択肢が爆発的に増加している現況に対応する、新しいキャリア戦略について述べる。

プロローグ:連載で伝えたいこと

本連載は、NTT西日本という巨大組織の中で、1人のITアーキテクトがどのように変革を起こしてきたかを記した物語です。第1回では、なぜ専門特化の道を選んだのか。第2回では、その専門性を武器にどう数十億円規模の成果を生み出したのか。第3回では、その成功をいかに組織全体の力に変えていったのか。そして第4回では、次世代の武器である数理最適化で日本企業がどう戦うべきか、私自身の実体験を基にしてお伝えします。

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3つの顔をもつ「ITアーキテクト」として

 読者の皆さま、初めまして。NTT西日本のデジタル改革推進部で、データドリブン経営を牽引する立場にあるSG1(スペシャリストグレード1)兼トップガンの高須賀と申します。私は現在、3つの顔をもって活動しています。

 1つ目は、NTT西日本のITアーキテクトとして、データ活用基盤のシステム開発、データ分析手法の研究、デジタル人材育成を担当しています。2つ目は、法政大学 デザイン工学部の兼任教員として、数理最適化やオペレーションズ・リサーチ(OR)を教えています。3つ目は、Udemy講師として、クラウド技術やデータ活用のノウハウを提供しています。

 私のバックグラウンドは少し特殊です。2023年3月に博士(情報学)の学位を取得しました。全人口の0.4%しか保持していない博士号をもちながら、実業にどっぷりと浸かっています。研究分野は組合せ最適化、数理最適化といった「最適解を数学的に導き出す」領域です。

 資格面では、AWS、Azure、Google Cloudという3大クラウドベンダーの全資格を取得しています。これは社内唯一、世界で見ても数名しかいないそうです。他にも、Microsoft Top Partner Engineer Award(2024年)、AWS Community Builders(2026年)、AWS All Certifications Engineers(2024年、2025年)、Google Cloud Partner Top Engineer(2026年)、Google Cloud Partner All Certification Holders(2025年)、Snowflake Squad(2024年、2025年)といった表彰も受けています。

 なお、NTT西日本には独自認定制度であるデジタル人材「SA認定」が設けられています。同認定の全区分(ビジネス/サイエンス/エンジニアリング)を取得した社内第1号社員でもあり、すべての資格を数えてみると保有数は200個以上(社内1位)でした。

NTT西日本で培われてきた「ジョブローテーション文化」からの転換

 NTT西日本では、ジョブローテーションを通じて幅広い経験を積み、総合力を高めていく文化が長く根付いてきました。私自身も例外ではなく、複数の領域を経験してきました。総合力を身につけるという点で、営業・経営・技術といった幅広い経験を積むことは重要だと考えています。

 一方、2021年8月にデジタル改革推進部に配属されて以降約5年間、私は同じ組織に継続して所属することになりました。クラウド、データ、AI、数理最適化といったデジタル技術領域は、近年その進化スピードが一段と加速しており、“広く浅く”では対応しきれない時代になっており、進行中の取り組みや技術特性を踏まえて専門性を活かすことが求められたためです。

 クラウド、ビッグデータ、AI/機械学習、そして数理最適化。これらの技術領域は、それぞれが深く、かつ日々進化しています。AWSを例に挙げても、200種類以上のサービスがあります。これらのサービスは常にアップデートされ、新機能が追加されています。昨年のベストプラクティスが、今年には時代遅れになっていることも珍しくありません。

 そうした状況下、私はデジタル改革推進部において、データ活用基盤の構築・高度化に自身の専門性を活かし、継続して携わることで、数十億円規模のコスト削減につながる取り組みを実現することができました。これは専門性を活かせる役割と時間を与えられ、組織として取り組みを継続できたことによる成果だと考えています。

専門性を高める人事制度改革、高度スキル人材の必要性

 こうした背景を踏まえ、NTTグループでは2023年度より、専門性を高めるために新たな人材制度が導入されました。市場価値の高い業績やスキルを発揮する社員をより適切に評価・処遇するため、マネジメントとは異なるキャリアとして「スペシャリストコース」が設けられたのです(本稿冒頭のSG1は同制度における等級の一種、下図参照)。

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 さらにNTT西日本では、高度化・複雑化するお客様のニーズに応え、社会課題や経営課題を解決できる事業・人材へと変革していくことを目的に、2025年度より「高度スキル人材認定」を開始しました。NTT西日本として注力する重点分野7領域を定め、それぞれの領域において、社内外の顔としてビジネスをリードする人材を「トップガン」として認定するものです(私はクラウドとAI/データの2領域でトップガン認定を受けました)。

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 このトップガン人材が必要とされる背景には、3つの理由があります。

  1. 技術進展の加速により、常識が日々変化している:特定の技術や手法に依存するのではなく、その特性や限界を正しく理解した上で、変化に応じた判断ができる人材の重要性が高まっています
  2. 複数分野の技術を活用することがスタンダードになりつつある:単一分野の最適化だけではなく、全体を俯瞰しながら目的に応じて最適な組み合せを設計できる専門性が求められています
  3. 多様化・高度化した選択肢の中から、事業戦略や経営判断に資する最善策を提示する必要がある:技術的な正解だけでなく、コスト、リスク、将来性を含めた総合的な判断力がこれまで以上に重要になっています

 こうした背景のもとで、高度スキル人材≒トップガン人材には特定領域における深い専門性をもちながら、実務において最適な判断と設計を担う役割が期待されています。たとえば、私が3大クラウドの全資格を取得したのは、単に資格をコレクションすることが目的ではありません。AWS、Azure、Google Cloudそれぞれの強みと弱みを深く理解し、案件ごとに最適な技術の組み合せを提案するためです。

次のページ
博士号×3大クラウド全冠×実務経験:三位一体のキャリア戦略

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この記事の著者

高須賀 将秀(タカスカ マサヒデ)

博士(情報学)。2012年に修士号を取得した後、NTT西日本株式会社に就職。プライベートクラウド基盤やアプリケーション開発を経験した後、様々な技術(NW、サーバ、クラウド、プログラミング)を組合せることで、データ活用を推進するためのプラットフォームを運営。2019年から社会人ドクターとして研究活動を...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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