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クラウド型専用サーバー「Route Cloud」(AD)

初期費用0円、最短10分で専用サーバーが手に入るクラウド型新サービス「Route Cloud」とは?

申し込みから10分後にはサーバー環境が利用可能になるクラウド並の便利さと、自社だけのための専用サーバーが用意される占有ホスティングサービスならではの安心感を兼ね備えたサービスレンタルサーバーサービスが今注目されている。

最短10分でサービス利用が可能!! クラウド型専用サーバー「Route Cloud」

 クラウドの柔軟性と専用サーバーのリソース専有という特性を双方持ち合わせたレンタルサーバーサービスが今注目されている。スカイアーチネットワークスが2011年のスタートと同時に提供開始した『クラウド型専用サーバー』がそれだ。同サービスは最短10分で利用可能で、初期費用なしで1カ月21,000円(固定料金)。サーバーリソースが急に逼迫(ひっぱく)した、復旧に時間のかかるトラブルに見舞われた、などといった緊急時利用のほかに、開発およびリソース確保のための費用をできるだけ低減したいというニーズに十分に応えるソリューションだといえる。

「10分即納!」をキーワードに2011年1月4日にリリースされた「RouteCloud」
「10分即納!」をキーワードに2011年1月4日にリリースされた「RouteCloud」

『クラウド型専用サーバー』というサービスの強みとは

「Route Cloud」の優位性を語る営業本部 アカウントセールスグループ 大村昌之氏
「Route Cloud」の優位性を語る
営業本部アカウントセールスグループ
大村昌之氏

 スカイアーチネットワークスは、システムインフラのフルマネージドサービス、つまり顧客に代わってITインフラの運用・監視を行う委託業務で実績を上げてきたホスティング事業者。厳しい顧客の要求にも応える「システム運用のプロ集団」として名高い同社が今回リリースしたのが「Route Cloud」である。申し込みから10分後にはサーバー環境が利用可能になるクラウド並の便利さと、自社だけのための専用サーバーが用意される専有ホスティングサービスならではの安心感を兼ね備えたサービスとして提供する。

 「これまで弊社では、1から10まで全てそろった『フルコース』のサービスを提供してきましたが、『気軽に使えるサーバーも欲しい』というご希望をお寄せいただくことも多かったのです。そこで、どのような用途であっても要求される必要最低限の品質やセキュリティは維持しつつ、マネージド部分を切り詰めることで最大限のコスト削減を検討。その結果として、1カ月契約で21,000円、12カ月契約で17,500円(年額210,000円)で初期費用無し、ネットワーク回線利用料込みというサービスを具体化させることができたのです」と営業本部 アカウントセールスグループ 大村昌之氏は開発の経緯を語る。

 サービスの利用に当たっては、まず専用Webサイトから利用アカウントの申請を行う必要があるが、決済方法などに関する審査を経て、アカウントが発行されるまでに要する時間は最短わずか1営業日。アカウントが発行された後は、Web上の専用フォーム「マイページ」から利用を申請すれば、約10分程度で専用のサーバー環境が利用できるようになる。

 提供されるハードウェアはCPUが4vCPU、メモリ4GB、ハードディスクはRAID1の500GBという構成。特徴的なのが、仮想環境があらかじめ構築されている点だ。ハイパーバイザー上にはあらかじめ構成が設定された仮想マシンが2台搭載された状態で提供される。それぞれのスペックは下図のとおり。

「Route Cloud」で提供される仮想マシンの構成
「Route Cloud」で提供される仮想マシンの構成

 「通常、専用サーバーをレンタルした場合は、仮想環境の構築などはユーザー側で行わなければなりませんが、ユーザーが求める迅速さという点を考慮して仮想化環境を組み込んでおくことにしました。また、システム開発ではテスト用と本番用の環境が必要になる場合が多いため、あらかじめ仮想マシンを2台搭載しています。運用時の負荷を考慮して本番用のマシンのリソースを大きめに設定しているものの、基本的に同一のハードウェア、ネットワーク環境ですから、サービスリリースも非常にスムーズに行えるようになっています」

 ゲストOSにはLinuxディストリビューションのCentOSを採用。「Route Cloud」のユーザーは、主にPerlで構築されたシステム管理ツールWebminでApache、Javaプログラム、PostgreSQLなどを起動させることになる。2台の仮想マシンのルート権限はユーザーに譲渡されるため、各種ツールをインストールしたり、Webアプリケーションの実行に必要なライブラリデータを組み込んだりするなど開発環境の変更は自由だ。

ユーザーはPerlで構築されたシステム管理ツールWebminで各種設定を行う
ユーザーはPerlで構築されたシステム管理ツールWebminで各種設定を行う

 なお、同サービスでは、サーバー環境の提供を主眼に置いているため、ハイパーバイザー自体の管理権限はスカイアーチネットワークス側が保持し、仮想マシンの構成をユーザー側が変更することはできないが、今後ユーザーの要望を細かく聞きながら、割り当ての変更も考えていくという。

 「Route Cloud」はあくまで「クラウド型」のサービスであって、一般のクラウドサービスではない。クラウドの魅力、つまり柔軟なシステム環境を実現できるというメリットを専用サーバーでリーズナブルな価格で実現しているということなのだ。

 (次ページへ続く)

 

 

厳しい環境の中で求められる合理的なリソース確保

 ここまで「Route Cloud」のサービス内容を中心に説明してきたが、そもそもどのような背景からこのサービスが生まれたのだろうか。

 「開発環境の自由度という面で言えば、自社インフラに勝るものはありません。しかし、大抵の場合、社内リソースに余裕が残されているケースは少ないですし、新たにインフラを整備しようと思えば、相応にコストも時間も掛かってしまいます。基幹系システムならまだしも、3ヶ月間限定のWebサービスの場合にとることができる選択肢とは言いがたいでしょう。

 最近では、仮想化やプライベートクラウドのように社内インフラを有効利用する手段も登場していますが、費用や時間の面で必ずしも誰もがそれらを利用できる環境に置かれているわけではありません」と大村氏は外部リソースに対するユーザーのニーズが拡大していることを指摘する。

クラウドと専用サーバーの強みを兼ね備えた「Route Cloud」
クラウドと専用サーバーの強みを兼ね備えた「Route Cloud」

 従来であれば、短期間で開発・リリースしてユーザーの支持を問うWebサービス、期間限定でのキャンペーンサイトなど一時的な負荷に対応する手段としてレンタルサーバーが重宝されてきたが、クラウドサービスと比較するとスピード感や利便性で見劣りする。かといって、パブリック・クラウドが必ずしも万能というわけでもない。

 データの格納場所がわからないため、何か問題が起こっても日本の法律で係争できるとも限らない。個人情報を扱うようなサービスの場合は、どうしてもセキュリティに対して不安を抱いてしまうという声もよく聞かれる。また、CPUやRAM、HDDともに他のユーザーと共有するマルチテナントが前提のパブリック・クラウドは性能面での懸念がないとは言い切れない。

 「一般的なパブリック・クラウドが必ずしもセキュリティ面で劣っているとは思いません。ただし、企業さんによっては全社的なセキュリティ基準が足枷となって、一般的なクラウドサービスを使いたくても使えないという悩みを抱えていることも事実です。クラウドが優れている部分があるのと同様にホスティングだからこそ対応できるニーズもあります。マルチテナントを採用して得られるメリットは大きいものですが、リソースを専有できるからこそ一定のパフォーマンスは保証されることも事実です。重要なのはお客様のニーズに合致するサービスが市場に存在するということ。その点で、今回のサービスはクラウド時代のニーズに対応すべく必要な進化を遂げた新しいホスティングサービスであると考えても良いかもしれません」(大村氏)。

 「Route Cloud」はネットワーク上に強固なファイアウォールを設定できるオプションサービスも用意しており、一般的なクラウドサービスと比べてセキュリティ対策を講じる手間が少ない。セキュリティの強度に比べて、利用開始までに要する時間が短いため、社内インフラに障害が起こった際の予備リソースとしても利用できるという。

「Route Cloud」のオプション一覧
「Route Cloud」のオプション一覧

これからのシステム開発に欠かせない発想とパートナー

 サービス単体としてみるとホスティングという印象の強い「Route Cloud」だが、将来的な運用まで視野に入れている点がスカイアーチネットワークスならではの強みといえるだろう。クラウドをシステム基盤として選択する理由のひとつには、スモールスタートへの期待がある。Webサービスなどのインターネット上で利用されるサービスは、最初は小さく生みだし、市場のニーズに敏感に反応しながら改良しつつ育てていきたい。

 しかし、一定程度にまでシステムが成長すると、それ相応の運用体制を整える必要が出てくるケースも多い。当然、システムの運用基盤をよりセキュアで融通の利くものに置き換えようとする動きも出てくるだろう。システムの移行段階などでさまざまな障害が発生しサービスの成長を疎外してしまった例は枚挙に暇がない。システム移行は言うは易く、行うは難し。成功したとしても多額のコストがかかるケースが多い。

 「緊急避難的、あるいは短期的と割り切っていた場合でも、継続的な運用が必要になることもあるでしょう。そのような場合に備えて、リソースを拡張するための仕組みも整えています。また、より厳格な運用体制が必要になったときには弊社の各種フルマネージドサービスを検討いただくのもひとつの手でしょう。サービスの成長に一喜一憂せず、成長に合わせてさまざまな運用方法をご提案できる点が弊社の強みと考えています」(大村氏)。

 顧客のサービスの成長とともに自らも成長する――。パブリック・クラウドに代表される柔軟なITインフラの選択肢のひとつとして、今回発表された「Route Cloud」を捉えることができるだろう。

 

 

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