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第5回『スレート型Windows7パソコンを調べてみた。』

#5


吾輩が伝えるテーマはクラウドコンピューティングからスマートフォン、ゲーム機からセキュリティまで、すべての情報技術を網羅する幅広い製品であり、サービスであり、精神である。吾輩は、決してただのガジェットマニアではないのである。が、それはさておき、とりあえず、まずはこれを見てほしい。

スレートはパソコンです

 

…大きなiPhone?

 
大きなiPhone?

 

否、これは大きなiPhoneではない。向かって下がApple iPhone3G、上がスレート型Windows7である。

スレート型Windows7は、新しい端末ではなく、フル機能のWindowsパソコンである。日本でもいくつかの機種が登場し始めた。これは中国で購入した中国製のスレート型Windows7パソコン(長いので、以下「スレート」と略す)である。

パソコンなので、Windowsキーを押せば、メニューが表示される。

パソコンなのでメニューが表示される
パソコンなのでメニューが表示される

 

もちろん、USBポートも搭載している。HDMIによる出力もある。しつこいようだが、ハードウェア的にはれっきとしたパソコンなのである。

 
パソコンなのでメモリーカードスロットも入る。
パソコンなのでメモリーカードスロットも入る。

 

パソコンなので、通常のWindowsが稼働し、Windows上のアプリケーションがそのまま動作する。しかし、タブレットのような軽快なタッチレスポンスは期待できないし、iPadのようなユーザーインタフェイスも期待できない。つまり、iPhoneやiPadに期待するようなことは期待してはいけないが、Windows7パソコンに期待されるものにはすべてこたえることができる。

マイクロソフトのクラウド上にあるアプリケーションにアクセスするとこうなる。
ほぼ同じである!
マイクロソフトのクラウド上にあるアプリケーションにアクセスするとこうなる。

 

このアプリケーションは、Windows7上でもiPhoneと同じように画面表示され、同じように機能するようになっている。

つまり、何が言いたいのかと言えば、まず、クラウドにアクセスするアプリケーションがある。アプリケーションもデータもクラウド上に存在し、ネットワーク経由でサービスが提供される。このような条件が整えば、何を使っても業務は同じということである。

今日、巷には、スマートフォンだのタブレットだのデスクトップPCだのシンクライアントといった、多種多様なデバイスが氾濫している。しかも、これらのデバイスのライフサイクルは非常に短いときている。実際に、この写真にある機器はすでに現段階では、いわゆる「古い機種」「低スペック」に格下げされてしまっているような状況だ。

企業情報システムがこういったライフサイクルの短い、多様化されたものに毎回毎回対応するのはとても大変だろう。こういった機器は「その時の最新のものを手際よく使ったもの勝ち」と割り切って使うのがよい。

大切なのは、使われるデバイスの種類ではない。大切なのは、ビジネスモデルや高収益・高売上をささえるロジックであり、企業が持っているユニークな仕組みやサービスであり、それを支える情報システムなのである。

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西脇 資哲(ニシワキ モトアキ)

マイクロソフト株式会社 テクニカル・ソリューション・エバンジェリスト。 IT業界屈指のカリスマプレゼンター/デモンストレーター。日本オラクルで10年以上製品のマーケティングを担当。基本的にインターネット関連製品に軸足を置いている。パッケージソフトウェア開発経験、ISP起業経験あり。特技は弁当解説。趣味はカレー。日々のつぶやきはこちら https://twitter.com/waki

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