我が輩はエバンジェリストである。エバンジェリストである我が輩の荷物の中にはデモンストレーション用のPCはもちろんのことながら、電源延長ケーブル、ネットワーク機器などのほかに、これまでも紹介してきたUSBカメラや書画カメラなどが含まれている。特にスマートフォンなどのスマートデバイスを使った説得力のあるデモンストレーションには、USBカメラや書画カメラは必須である。そして、もうひとつ、我が輩の荷物の中で重要な物がスイッチャーである。
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プレゼンテーションを美しく見せるお手軽スイッチャー
スイッチャー。
つまりパソコンの画面切り替え器のことである。お客様やパートナーの方々に華麗にプレゼンテーションを見せるためには、エバンジェリストとしての能力も問われるが(これはエバンジェリスト養成講座をぜひ読んでほしい)機材も重要である。特にパソコンの画面を切り帰り操作は華麗に行いたい。
スイッチャーがないとどうなるのか。
プレゼンテーションスライドを映しているPCとデモンストレーションを行っているPCと2台のプロジェクターへの接続をがちゃがちゃと手で接続し直さなければならない。先方がエグゼクティブだった場合は、そんなかっこわるい姿ではなく、「さくっ」とボタンひとつで切り替えたい。
あるいは、無理に1台のPCでプレゼンテーションスライドの操作とデモンストレーションの操作を行うと、その切り替えシーンは、PowerPointを終了させ、ブラウザなど他のアプリケーションを切り替えるなどの操作が丸見えになるのである。
つまり、1台のPCで行うと、切り替えをしているその間、プレゼンテーターのデスクトップの様子も丸わかりで、デスクトップ上にアイドルのブログページのショートカットが満載などといった状態もバレてしまうのである。
その他、タスクバーなどのアプリケーションには2ちゃんねるビューアが起動されていることが分かってしまったり、デスクトップの背景の萌え画像で趣味まで分かってしまったりと、リスクを挙げればいとまがない。
これはプレゼンテーターとしてとても恥ずかしい瞬間である。できれば、ショートカットを削除し、タスクバーや壁紙などを綺麗にしておきたい、しかし、スイッチャーがあれば、そのままでかまわないのだ・・・。いや、違う、スイッチャーさえあれば、そういったわずらわしい気遣いをしなくても、「さくっ」とプレゼンテーションとデモンストレーションを切り替えることができるのだ。
私が使っているスイッチャーがこれである。

2台のPCを1つのプロジェクターで切り替えて映すときには最高である。
私がこのスイッチャーをおすすめする理由は、まず第一に電源が不要であることだ。スイッチャーと言えども電気的に信号を切り替えてLEDまで表示しているわけで、どこかで電力が必要である。このスイッチャーはその電力をUSBから供給しているのである。よってUSBポートを使うことにはなるが、AC電源アダプタを持ち歩く必要もなく、電源を探し回る必要もない。
そして第二の理由は、小さくと軽い、ということである。前述のように多くの荷物で我が輩のカバンは満載状態だ。この中で写真をみてもおわかり頂けるようにRGBコネクタ3-4つ分ぐらいの大きさしか占有しないコンパクトさなのである。
そして最後の理由が、切り替えスイッチがすんごい手元まで引き出せることである。このお気に入りのスイッチャーは2つのPCを切り替えるためであれば、いちばんのオススメである。
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- この記事の著者
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西脇 資哲(ニシワキ モトアキ)
マイクロソフト株式会社 テクニカル・ソリューション・エバンジェリスト。 IT業界屈指のカリスマプレゼンター/デモンストレーター。日本オラクルで10年以上製品のマーケティングを担当。基本的にインターネット関連製品に軸足を置いている。パッケージソフトウェア開発経験、ISP起業経験あり。特技は弁当解説。趣味はカレー。日々のつぶやきはこちら https://twitter.com/waki
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