スレートはパソコンです
…大きなiPhone?
否、これは大きなiPhoneではない。向かって下がApple iPhone3G、上がスレート型Windows7である。
スレート型Windows7は、新しい端末ではなく、フル機能のWindowsパソコンである。日本でもいくつかの機種が登場し始めた。これは中国で購入した中国製のスレート型Windows7パソコン(長いので、以下「スレート」と略す)である。
パソコンなので、Windowsキーを押せば、メニューが表示される。
もちろん、USBポートも搭載している。HDMIによる出力もある。しつこいようだが、ハードウェア的にはれっきとしたパソコンなのである。
パソコンなので、通常のWindowsが稼働し、Windows上のアプリケーションがそのまま動作する。しかし、タブレットのような軽快なタッチレスポンスは期待できないし、iPadのようなユーザーインタフェイスも期待できない。つまり、iPhoneやiPadに期待するようなことは期待してはいけないが、Windows7パソコンに期待されるものにはすべてこたえることができる。
このアプリケーションは、Windows7上でもiPhoneと同じように画面表示され、同じように機能するようになっている。
つまり、何が言いたいのかと言えば、まず、クラウドにアクセスするアプリケーションがある。アプリケーションもデータもクラウド上に存在し、ネットワーク経由でサービスが提供される。このような条件が整えば、何を使っても業務は同じということである。
今日、巷には、スマートフォンだのタブレットだのデスクトップPCだのシンクライアントといった、多種多様なデバイスが氾濫している。しかも、これらのデバイスのライフサイクルは非常に短いときている。実際に、この写真にある機器はすでに現段階では、いわゆる「古い機種」「低スペック」に格下げされてしまっているような状況だ。
企業情報システムがこういったライフサイクルの短い、多様化されたものに毎回毎回対応するのはとても大変だろう。こういった機器は「その時の最新のものを手際よく使ったもの勝ち」と割り切って使うのがよい。
大切なのは、使われるデバイスの種類ではない。大切なのは、ビジネスモデルや高収益・高売上をささえるロジックであり、企業が持っているユニークな仕組みやサービスであり、それを支える情報システムなのである。