放送業界向けクラウドサービスは、まず、フジテレビ系列のFNS向けに、加盟23社が共同利用するFNS標準営放システム、加盟28社を結び共有活用しているニュース速報やアーカイブなどのデータ、およびメール等の情報サービスとして提供されるという。
今回、構築されることになったクラウドサービス環境は、IBMのクラウドサービスである「IBMマネージド・クラウド・コンピューティング・サービス(IBM MCCS)」を基盤として活用する。「IBM MCCS」は、日本IBMのデータセンターにおいてCPUやメモリなどのIT資源を仮想化したうえで、ネットワーク経由で従量課金制で提供するクラウドサービス。「IBM MCCS」では、業務量の増加に応じて、設定した基本使用量の最大4倍まで自動的にIT資源を増加することができるという。
今回発表されたクラウド環境は、FNS系列に提供されたのち、2013年以降、ほかの放送局や一般企業各社に対してもサービスを展開していく予定だとしている。
■ニュースリリース
http://www-06.ibm.com/jp/press/2011/04/2001.html