アイネットとシトリックスがデスクトップ仮想化とクラウドソリューションで協業を発表。4月26日の両社の会見において、シトリックス・システムズ・ジャパンの代表取締役社長 マイケル・キング氏と株式会社アイネット 常務取締役 事業統括 田口勉氏がこの分野での今後の展開を語った。
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シトリックスのマイケル・キング氏は、今後のキーワードとして、計画停電や在宅勤務、BCP/BCM(Business Continuity Plan/Business Continuity Management)が浮上してきていると初めに述べ、こうした流れからも、DaaS(Desktop as a Service)の重要性を強調。シトリックスのデスクトップ仮想化の分野を強化するために、アイネットとのパートナーシップを結んだと語った。去る4月19日に米国で発表された、マルチテナント対応のアプライアンス上のプラットフォーム製品であるCitrix NetScaler SDXを、クラウドサービスプロバイダーであるアイネットの提供サービスの核にした展開をおこなっていく考えだ。
続いて、アイネットの田口氏が同社に仮想化オール・イン・ワンサービス VAIOSを紹介。このサービスの強みは、同社の第2データセンターで、TCOを40%以上、IT資産を50%以下に削減するものであり、VAiOS EASY Clud Platformという完全な冗長化構成による仮想化基盤の提供、運用代行をおこなっている。今回のシトリックスとの提携により、VIDAASと名づけられた仮想デスクトップによる共通アプリケーションを紹介した。

これはアイネットのVAiOS EASY Cloud Platform上で展開する、シトリックスのXen Desktopを利用した配信サービス。特長として、印刷をPDFに変換し、Hadoopストレージと連携し完全ペーパーレスを実現するソリューションなどの他、在宅勤務やBCPへの対応をあげた。
今回の提携により、仮想ソリューションプロバイダとデータセンター、プラットフォームにより、一貫した仮想化クラウドビジネスが展開されることになる。
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EnterpriseZine編集部(エンタープライズジン ヘンシュウブ)
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