シトリックスのマイケル・キング氏は、今後のキーワードとして、計画停電や在宅勤務、BCP/BCM(Business Continuity Plan/Business Continuity Management)が浮上してきていると初めに述べ、こうした流れからも、DaaS(Desktop as a Service)の重要性を強調。シトリックスのデスクトップ仮想化の分野を強化するために、アイネットとのパートナーシップを結んだと語った。去る4月19日に米国で発表された、マルチテナント対応のアプライアンス上のプラットフォーム製品であるCitrix NetScaler SDXを、クラウドサービスプロバイダーであるアイネットの提供サービスの核にした展開をおこなっていく考えだ。
続いて、アイネットの田口氏が同社に仮想化オール・イン・ワンサービス VAIOSを紹介。このサービスの強みは、同社の第2データセンターで、TCOを40%以上、IT資産を50%以下に削減するものであり、VAiOS EASY Clud Platformという完全な冗長化構成による仮想化基盤の提供、運用代行をおこなっている。今回のシトリックスとの提携により、VIDAASと名づけられた仮想デスクトップによる共通アプリケーションを紹介した。
これはアイネットのVAiOS EASY Cloud Platform上で展開する、シトリックスのXen Desktopを利用した配信サービス。特長として、印刷をPDFに変換し、Hadoopストレージと連携し完全ペーパーレスを実現するソリューションなどの他、在宅勤務やBCPへの対応をあげた。
今回の提携により、仮想ソリューションプロバイダとデータセンター、プラットフォームにより、一貫した仮想化クラウドビジネスが展開されることになる。