SUBARUは、「予防安全」において画像認識技術とAI技術を融合させ、顧客に対する価値を向上させるためにヒューレット・パッカード エンタープライズ(HPE)のオンプレミス「HPE Cray XD670」サーバーを導入。AI開発環境を整備した。
同サーバーは優れた冷却機構と省電力性能を備え、開発中の「次世代アイサイト」におけるAIアルゴリズムの最適化や、推論モデルの学習の加速が期待されるとしている。
SUBARUは、「2030年死亡交通事故ゼロ2」の実現に向けた取り組みの一環として、アイサイトとAIが融合する次世代アイサイトの開発に取り組んでいるという。この技術では、ステレオカメラで捉えた画像上で、対象物までの正確な距離の計測とAIによる対象物の分類を同時に実行し、あらゆる状況下でクルマの安全性を高めることなどを目指しているとのことだ。
SUBARUは、ADAS(Advanced Driver-Assistance Systems:先進運転支援システム)領域におけるソフトウェア内製開発、およびAIによる画像認識を強化するための戦略拠点として、SUBARU Labを2020年12月に開設している。同ラボの研究者・技術者は、リアルワールドで起こり得るリスクにいかに対処するかを突き詰めており、世界中の様々な道で実際にクルマを運転して動画を収録しているという。その画像データを使用してAIアルゴリズムの最適化や推論モデルに学習させるにあたって必要とされる計算基盤を、NVIDIA H200 GPUを搭載したHPE Cray XD670が実現していると述べている。
HPE Cray XD670は、最適なエネルギー効率とパフォーマンスを実現するために直接液冷方式を採用しており、NVIDIA H200 GPUを8基搭載し、AIモデルのトレーニングや推論に性能を発揮するとのことだ。
【関連記事】
・KDDIとHPE、2025年度内の大阪堺データセンター稼働開始に向け連携
・HPEとNVIDIA、「HPE Discover」にて新たなAIファクトリーソリューションを発表
・KDDIとHPE、25年度内の大阪堺データセンター稼働開始を目指す
この記事は参考になりましたか?
- 関連リンク
- この記事の著者
-
EnterpriseZine編集部(エンタープライズジン ヘンシュウブ)
「EnterpriseZine」(エンタープライズジン)は、翔泳社が運営する企業のIT活用とビジネス成長を支援するITリーダー向け専門メディアです。データテクノロジー/情報セキュリティの最新動向を中心に、企業ITに関する多様な情報をお届けしています。
※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です
この記事は参考になりましたか?
この記事をシェア