日本IBMは、データ分析、データ活用による予測や最適化などを行う「BAO(ビジネス・アナリティクス・アンド・オプティマイゼーション)」への取り組みを続けてきたが、このほどその体系化の策定が発表された。5月25日の戦略発表会では、その全体像である「BAOコア・ソリューション」について、同社の執行役員の鴨居達哉氏が解説した。
はじめに鴨居氏は 「アナリティクスの成熟度と業績は相互に関係している。日本においてはまだ定型的な分析が主流だが、今後数理最適化などの先進的な分析手法の活用によって、大きな成長が期待される」とし、「構造・非構造データの統合・可視化の段階から、さらに分析、予測、最適化の手法を高めていくこと」と述べた。
今回発表されたBAOコア・ソリューションは以下のような体系である。
それぞれのアナリティス領域に7つのコア・ソリューションが設定されている。
特徴的なことは、Cognos、SPSS、InfoSphere、ILOGといったデータ管理・分析関連のソフトウェアや、昨年買収したデータウエアハウス(DWH)アプライアンスのNeteezaといった製品を情報統合基盤として位置づけ、その上に、可視化、分析、予測・最適化のソリューションをマッピングしていることだ。
最後に、IBMのBAOは「成長市場」「クラウドコンピューティング」「Smarter Planet」と並ぶ、2015年に向けた成長イニシアチブの重要な一分野であることが強調された。