情報検索はITにとって永遠のテーマであるが、検索キーワードやインターフェイスからユーザーの意図した検索要求を的確に表現するのには限界がある。そのため、検索式以外の手掛かりを使い、ユーザーの検索意図をできるだけ的確に同定する必要がある。そのアプローチの1つは、ユーザーの検索行為自体に注目することであろう。今回紹介する検索システムの開発事例は、Webのオンライン地図画面を操作するユーザーのアクセスパターンにいくつか特徴があることに着目したものだ。このパターンを分析して検索キーワードを抽出しWeb検索することで、より的確にユーザーの検索要求に応えることが可能になる。 (DB Magazine 2007年8月号より転載)
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角谷 和俊(兵庫県立大学 環境人間学部 教授)(スミヤ カズトシ(ヒョウゴケンリツダイガク カンキョウニンゲンガクブ キョウジュ))
1988年神戸大学大学院工学研究科(修士課程)修了。同年松下電器産業株式会社(技術本部)入社、1999年神戸大学都市安全研究センター講師/助教授、2001年京都大学大学院情報学研究科助教授を経て2004年より現職。博士(工学)。日本データベース学会、情報処理学会、電子情報通信学会、ACM、IEEE ...
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