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パフォーマンスチューニングの夏!―7月の人気記事

第1回


待機イベントを起こしている「犯人探し」

 パフォーマンス問題はDBAの腕が発揮されるときですね。私も特性の処理のレスポンス調査には、V$ACTIVE_SESSION_HISTORYを整形して、待機イベントを起こしている「犯人探し」をしてきました。

 V$ACTIVE_SESSION_HISTORY(メモリに残っている詳細情報)やDBA_HIST_ACTIVE_SESS_HISTORY(ディスクに退避されたサマリー情報)を用いて以下のSQLを発行することで、特定時間帯の待機イベントの様子を確認できます。

 <メモリに残っている詳細情報>

 SQL> SELECT SAMPLE_TIME, INST_ID, SESSION_ID, SESSION_SERIAL#, SESSION_STATE, SEQ#,

  EVENT, P1, P2, P3, WAIT_TIME, TIME_WAITED, PROGRAM, MODULE, SQL_ID,

  SQL_OPCODE, BLOCKING_SESSION

  FROM GV$ACTIVE_SESSION_HISTORY

  WHERE INST_ID=&1

  AND SAMPLE_TIME BETWEEN TO_DATE('&BEGIN_TIME','YYYY/MM/DD HH24:MI:SS') AND

  TO_DATE('&END_TIME','YYYY/MM/DD HH24:MI:SS')

  ORDER BY SAMPLE_TIME;

 <ディスクに退避されたサマリー情報>

 SQL> SELECT SAMPLE_TIME, INSTANCE_NUMBER, SESSION_ID, SESSION_SERIAL#, SESSION_STATE, SEQ#,

  EVENT, P1, P2, P3, WAIT_TIME, TIME_WAITED, PROGRAM, MODULE, SQL_ID,

  SQL_OPCODE, BLOCKING_SESSION

  FROM DBA_HIST_ACTIVE_SESS_HISTORY

  WHERE INSTANCE_NUMBER=&1

  AND SAMPLE_TIME BETWEEN TO_DATE('&BEGIN_TIME','YYYY/MM/DD HH24:MI:SS') AND

  TO_DATE('&END_TIME','YYYY/MM/DD HH24:MI:SS')

  ORDER BY SAMPLE_TIME;

 この結果を、表計算ソフト(MS Excelなど)で整形することで待機を起こしている"犯人"を特定する、といったことが可能になるでしょう。さらに、Oracle Enterprise Managerのパフォーマンスタブを用いると、GUIを用いてグラフィカルに分析することもできます。

 

Enterprise Managerからグラフィカルに確認も可能
Enterprise Managerからグラフィカルに確認も可能

 V$ACTIVE_SESSION_HISTORY を活用するには、Diagnostic Packのライセンスが必要ですが、パフォーマンスの調査には必要不可欠です!

                    *               *                  *

 さて、パフォーマンス・チューニング関連の記事がランキング上位を占めたように、技術者の皆さんが今も昔も興味を持つテーマですね。

 8月はどんな記事が人気になるでしょうか?

 次回も、皆様が"使える"ネタを提供していきたいと思います。

 「好奇心が、エンジニア人生を豊かにする。」>> oracletech.jp

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この記事の著者

矢木覚(ヤギサトル)

  Oracle ACE SIerにおいて、Oracle Databaseの最新技術を用いた、企業システムの基幹システム設計/構築に携わる。大規模RACやOracle Exadataによるシステム設計・データベース統合等を行ってきた。その経験を基に、現在ではオラクルの技術を広めるエヴァ...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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