宇宙飛行士 星出彰彦さんが、国際宇宙ステーション(ISS)に日本の実験棟「きぼう」を接続することに成功。接続部分に使われたネジは日本の小さな町工場の製品である。
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宇宙飛行士 星出さんが日本人ではじめてISSのアームを動かすなど、注目を浴びる今回の「ディスカバー」打ち上げ。そのISSと「きぼう」を接続する「ネジ」を作ったのは、従業員数わずか22人の中小企業「株式会社田中」である。採用されたのは、チタンやステンレスの表面を硬くする「SDCプラズマ表面硬化処理」という技術だ。
金属表面に炭素・窒素を浸入させ、表面の組織を改質する特殊技術で、セイコーやミズノがすでに採用。ほかにも、食品や半導体製造関係の業界でも活用されているという。また、SDCプラズマ表面硬化処理は、CO2を排出しないクリーンな技術でもある。
洞爺湖サミット開催を1ヵ月後にひかえ、日本経済新聞は6月5日朝刊で「地球環境2008」の広告特集を組んだ。エコやグリーンITへの対応・取り組みは、企業イメージを左右し、ビジネスの指針を決めているといっても過言ではない。今回の田中の例のように、高い技術力とエコへの対応が可能なパートナーの発掘が、企業の生き残りを左右していくのではないだろうか。
【関連URL】
・株式会社田中公式ホームページ
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EnterpriseZine編集部(エンタープライズジン ヘンシュウブ)
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