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マイクロソフト北川さんとお話

勘定奉行はSQL Serverがお好き。―ISVベンダーさんにバンドル向きデータベースについて訊いてきました

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今回は番外編。北川さんに「ちょっと来て」と連れられ、やってきたのはオービックビジネスコンサルタント。そう、勘定奉行シリーズでおなじみのOBCさんです。

勘定奉行にSQL Serverが入っている理由

 「ぜひ、ISVベンダーの声を聞いて欲しい」とのことで、OBCにやってまいりました。本日、お話してくれるのは、OBCの日野部長。そして、北川さんから与えられたテーマは「なぜ勘定奉行はSQL Serverなのか」。なぜって言われても。今知ったわけですが・・・

OBCの日野さん。この後、多大なる知見をいただくことになる・・・(特に3ページ目くらいから)
OBCの日野さん。
この後、多大なる知見をいただくことになる・・・
(特に3ページ目くらいから)

 ―勘定奉行にはSQL Serverが入っているんですね。

 日野:はい。1997年からずっと、勘定奉行のデータベースにはSQL Serverを採用しています。お客様にむけては、自社ブランドの「奉行シリーズ」を前面に打ち出していますので、ひょっとするとSQL Serverの利用に気づかないお客様もいらっしゃるかもしれません。

 ―そうですよね。「勘定奉行」を使うお客さんがデータベース単体を意識することってあまりなさそうですよね。

 北川:こういうISVベンダーさんに選ばれるっていうのはとても重要なことなんですよ。ISVベンダーさんというのは、自社のブランドで売られている。奉行シリーズを売るのに、マイクロソフトうんぬんって言わないですよね。その中の部材として使ってもらっている。何か起きたとき、たとえば、「奉行に入れていたデータが消えた!」ってなったときに、お客さんはデータベースを買ったつもりじゃないわけで、「奉行が悪い」ということになってしまう。何かあったときに矢面にたつのはOBCさんなわけで、そういう中で選んでいただいているのはとても光栄なことなんです。

 ―なるほど。先ほど、お客さんはあまり気にしないということでしたが、OBCさんとしてSQL Serverを選んでいる理由というのはあるんでしょうか。

 日野:弊社のようにパッケージ開発を行っていると、開発した製品に組み込んだ機能が想定外のトラブルを起こさないように、種になるような要素は徹底的につぶし込みます。これは、採用するデータベースにも求められる話で、データベースのことを気にしなくていい、絶対に止まらないし、トラブルも起きず、常に動いてくれているというのが理想です。この理想に最も近い場所に位置し続けているのがマイクロソフトさんのSQL Serverと思っています。これが選択の理由です。パッケージに組み込んでパッケージと一緒にデリバリして安心して使ってもらえるという点が大きいですね。

 ―現在、ほかのデータベースを使おうという選択肢はない?

 日野:変える理由が見当たりません。弊社が思う選択のポイントは4つあると考えています。1つめは、弊社の製品は、10人くらいの小さい会社から、上場企業まで、幅広い規模の企業に利用されていますので、汎用性が大事です。Windowsという最も普及しているOS、誰もが使えるOSで動くことが重要な価値です。Windows上で動かしているソフトが万一うまく動かないとき、マイクロソフト以外の要素が可能な限り少ない方が、トラブルの切り分けが容易だったり、原因の追及にかかる時間を短くできたりします。弊社だけで解決できない場合の問い合わせ先も共通になっていた方が、解決も早いですしね。

 ―そこなんですね。OSのプラットフォームと同じメーカーが作っているデータベースである、と。

 日野:OSが変わったときの影響を知っている方々がつくっている。これは安心感につながりますね。

 2つめはラインナップの幅広さです。今だったら、クラウドもありますね。SQL Azureも弊社サービスで採用させてもらってますが、弊社では、パッケージ開発からクラウドサービスまでワンソースで開発しています。SOHO向けは、こう作って、ミドルレンジはこう・・・というやり方はしていません。業務システムは、ずっと使い続けていただくためのサポートがとても重要です。そういう意味で、お客様の業務が止まらないように後継のプロダクトを開発し続けなければなりません。そのためにはデータベースの開発思想や方向性が、Editionごとに異なったり、次バージョンで頻繁に変わってしまうのはとても困ります。SQLは規模の小さいExpress(*SQL Serverの無償版のデータベース)から、クラウドのAzureまで統一されており、奉行シリーズ共通で使っていけることがポイントです。

 3つめは、運用管理が楽なことです。管理ツールの操作性が専門知識なくできるというのは大きなメリットです。弊社は全国に3000社の販売パートナーがいます。販売パートナーを通じた間接販売がすべてです。お客様へは、弊社のパッケージ製品と一緒にサーバやPCを販売パートナーが納品します。弊社にも稼働や運用を支援するサービスがありますが、販売パートナーが導入支援のサービスを提供するケースも多くあります。そのときに、SQLに熟知していなくても、弊社製品の導入支援の教育を受けた販売パートナーなら問題なく稼働できますし、さらに言えば、お客様ご自身がインストールしてもトラブルは起きない。仮に、何かあっても電話によるサポートで十分解決できる洗練されたインタフェースと、操作感が求められます。パッケージでは重要な要素です。

 最後、4つめはパートナーシップです。新しいバージョンのSQL Serverがでるときには、マイクロソフトさんは事前に評価させていただけますし、技術的なアドバイスももらえます。対応もしっかりしてますし、開発スタッフとのやりとりもスムーズです。弊社からの率直な意見に対しても真摯に取り組んでいただけるので、非常にありがたいと思っています。

 ―大絶賛ですね。

 日野:本当の話ですよ(笑)

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会計・人事・給与はノンカスタマイズのパッケージでいいという流れ

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この記事の著者

小泉 真由子(編集部)(コイズミ マユコ)

情報セキュリティ専門誌編集を経て、2006年翔泳社に入社。エンタープライズITをテーマにイベント・ウェブコンテンツなどの企画制作を担当。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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https://enterprisezine.jp/article/detail/4318 2012/11/05 23:34

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