北陸コカ・コーラボトリングのCRM改善事例
今回のセミナーで事例として紹介されるのは、株式会社ヒスコムが手がけた北陸コカ・コーラの事例。
CRM(顧客関係管理)システムとしては、長年使われていたが、管理項目が数百もあり入力ミスが目立ち、データの関連付け、整合性もきちんととれていなかった。また更新に必要な情報が、現場からタイムリーにあがってこないため、分析も遅れてしまうなどの問題があった。
セールスフォースを用いたSFA(営業支援システム)もオーダー受注・債権回収など最低限の機能はあるが、定性的な情報がなく、インターフェース面でも文字入力もしづらく、写真などの情報取得も個人携帯に頼らざるを得ないなどの課題があった。
こうした課題の改善のために、同社はXPLATFORMを導入しシステムの再構築を行った。
何よりも入力しやすい端末に変更すること、担当者の位置把握のために位置情報を活用することなどを目的に採用した端末はPC、タブレット、スマートフォンなどが選択しとして上がったが、結論としてはどのような端末でも可能なプラットフォームを採用することが前提となった。
システムの構成としては、「プレゼンテーション層」「アプリケーション層」「データ層」の3階層。プレゼンテーション層(UI)の部分は、開発期間とコスト削減、開発品質の均一化とソース管理の向上、そしてHTML5生成による柔軟性の向上を検討した結果、他社のRIA製品から乗り換えた。当初、同社はGaraxy Tabを用いた現地調査システムを活用しているが、今後を考えた場合iPhoneやGaraxy Sが俎上に上るという。
スマートデバイスの本格的なビジネス活用のためにはUI/UXからバックエンドまで一貫した、デザインとシステム構築のポイントが今回のセミナーでより詳しく紹介されるだろう。
SAPはなぜ高度化が必要か
今回、紹介される予定のビジネスUXの事例の代表といえば、何よりもSAPのシステムの改善だ。
トゥービーソフトはこれまで、SAPCertified ProductとしてSAP HRの人事システムをはじめ、様々な業務系のUI面での補強をかなり手がけている。ユーザの利便性及び業務生産性を増加させた事例を数多く持っており、先の北陸コカコーラ以外の日本企業、韓国企業の構築の手法が紹介されることだろう。
基調講演は、ネットイヤーの石黒不二代氏。IAとBUXに関係にも注目。
基調講演はネットイヤーのCEO石黒不二代氏がおこなう。ネットイヤーグループは、近年、IAをはじめとするWebのアーキテクチャー、デザイン面からの総合的な支援を活発に行うほか、石黒氏は企業経営のコンサルティング分野でも活発に活動している。ソーシャル、Web業界で名前の知れた石黒氏だが、MBAを取得後は、シリコンバレーでコンサルティング会社を起業し、大手電機メーカーや自動車メーカーを顧客を軌道に乗せた経験からも、ネット系以外の事業会社の企業価値とインターネットの活用戦略について、本音と体験をベースに語っていただく予定だ。
以上の見どころのビジネスUXカンファレンスにぜひ参加をしていただきたい。
名 称 : 『ビジネスUXカンファレンス2012』
日 時 : 2012年11月8日(木) 13:30~17:30(受付開始13:00)
会 場 : 秋葉原コンベンションホール(東京・秋葉原)
〒101-0021 東京都千代田区外神田1-18-13 秋葉原ダイビル2F
主 催 : 株式会社トゥービーソフトジャパン
株式会社翔泳社
参加料: 無料(事前申込み)
参加登録: 公式サイト