SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けに、EnterpriseZine Day、Security Online Day、DataTechという、3つのイベントを開催しております。それぞれ編集部独自の切り口で、業界トレンドや最新事例を網羅。最新の動向を知ることができる場として、好評を得ています。

最新イベントはこちら!

Data Tech 2024

2024年11月21日(木)オンライン開催

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けの講座「EnterpriseZine Academy」や、すべてのITパーソンに向けた「新エバンジェリスト養成講座」などの講座を企画しています。EnterpriseZine編集部ならではの切り口・企画・講師セレクトで、明日を担うIT人材の育成をミッションに展開しております。

お申し込み受付中!

EnterpriseZine(エンタープライズジン)

EnterpriseZine編集部が最旬ITトピックの深層に迫る。ここでしか読めない、エンタープライズITの最新トピックをお届けします。

『EnterpriseZine Press』

2024年秋号(EnterpriseZine Press 2024 Autumn)特集「生成AI時代に考える“真のDX人材育成”──『スキル策定』『実践』2つの観点で紐解く」

EnterpriseZine Press

IBMはなぜDevOpsを推進するのか? 鍵となるUrbanCode社の日本での展開

 開発と運用の連携を強化し、ソフトウェアのリリースやデリバリーを高速化するDevOpsが注目されている。IBMは今年の6月に米国で開催された「Innovate2013」というカンファレンスでこのコンセプトを中心に据え、日本でも先日DevOpsの戦略発表をおこなった。IBMが、ここへきてDevOpsを積極的に推進する理由は何か。一連の発表と担当者のコメントを紹介する。

IBMラショナルが提唱する「デリバリーの高速化」とDevOps

 今年2013年の6月に米国で開催されたIBMの「Innovate 2013」ではDevOpsが中心的なテーマと据えられていた。イベントの内容は記事で紹介したように、キーノートにはリーンスタートアップのエリック・リースが登壇し、各セッションでIBMラショナルのリーダーたちは、「迅速で継続的なリリース」を繰り返し強調していた。

 開催中にIBM ラショナルのクリストフ・クロックナー氏は、編集部の取材に以下のようにコメントしてくれた。

IBM Rationalゼネラルマネージャ
クリストフ・クロックナー氏
IBM Rationalゼネラルマネージャ クリストフ・クロックナー氏

「ビジネスのシステムを柔軟かつ戦略的にしていくためには、デリバリーを継続的におこなうことが重要だ。われわれは、そのためにスマートプロダクト、アジリティ、デリバリー分析という3つをDevOpsの成功の原則として掲げる。実行基盤として、Dev(開発)の側とOps(運用)の側の人間が共有するプラットフォームが必要となる。開発成果物の迅速なリリースと、デリバリーと変更を継続的におこなうための変更管理、さらにテストやアナリティクスとの連携をより強化する。ビルドやリリースを自動化させるための環境を提供していく。」(クリストフ・クロックナー氏)

 こうした考えからIBMが、DevOpsの強化のために買収したのが、ソフトウェアデリバリ管理の自動化ツールのベンダーであるUrbanCodeである。早くもIBMの一連のソリューション体系に組み込み、日本でも7月から販売を開始し先日その戦略発表がおこなわれた。

"開発と運用の間にある壁"を解消するUrbanCode製品

理事 ラショナル事業部長 渡辺公成氏
日本アイ・ビー・エム 理事 ソフトウェア事業 ラショナル事業部長 渡辺公成氏

 1996年創業のUrbanCode社は、アプリケーションのリリース自動化における代表的なベンダーだ。大規模エンタープライズを含めて世界で400社以上の顧客を有している。多くのミドルウェア、データベース、プラットフォームをサポートしていることが特徴で、たとえばAmazonのクラウド環境へのアプリケーションのリリースにも使用されている。

 IBMではこれまで、ソフトウェア開発チーム全体の生産性を高める統合ソリューション、 コラボレーティブ・ライフサイクル・マネージメント(CLM)の提供など、特に開発の領域でDevOps戦略を進めてきた。日本IBMラショナル事業部長の渡辺公成氏は「ボトルネックとなるのが、開発担当者と運用担当者の間にある“壁”だ。」と語る。具体的に言うと、プロセス、人、使われているツールに壁がある。その背景には、ビジネスの要求によりスピードを求められる開発側と、クラウドとオンプレミスの共存など複雑化する環境で24時間365日の安定性を第一とする運用側の考え方の違いがある。

 

開発と運用の間にある壁
開発と運用の間にある壁

次のページ
UrbanCodeが提供する3つの価値

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • X
  • Pocket
  • note
EnterpriseZine Press連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

EnterpriseZine編集部(エンタープライズジン ヘンシュウブ)

「EnterpriseZine」(エンタープライズジン)は、翔泳社が運営する企業のIT活用とビジネス成長を支援するITリーダー向け専門メディアです。データテクノロジー/情報セキュリティの最新動向を中心に、企業ITに関する多様な情報をお届けしています。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

EnterpriseZine(エンタープライズジン)
https://enterprisezine.jp/article/detail/5012 2013/07/29 10:00

Job Board

AD

おすすめ

アクセスランキング

アクセスランキング

イベント

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けに、EnterpriseZine Day、Security Online Day、DataTechという、3つのイベントを開催しております。それぞれ編集部独自の切り口で、業界トレンドや最新事例を網羅。最新の動向を知ることができる場として、好評を得ています。

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング