SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けに、EnterpriseZine Day、Security Online Day、DataTechという、3つのイベントを開催しております。それぞれ編集部独自の切り口で、業界トレンドや最新事例を網羅。最新の動向を知ることができる場として、好評を得ています。

直近開催のイベントはこちら!

EnterpriseZine編集部ではイベントを随時開催しております

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けの講座「EnterpriseZine Academy」や、すべてのITパーソンに向けた「新エバンジェリスト養成講座」などの講座を企画しています。EnterpriseZine編集部ならではの切り口・企画・講師セレクトで、明日を担うIT人材の育成をミッションに展開しております。

お申し込み受付中!

DB Press(AD)

Oracle Database 12cのマルチテナント・アーキテクチャは他とは何が違うのか

マルチテナント・アーキテクチャの最大のメリットは運用管理性が大きく向上すること

cap

 "c"が強調されたこともあり、このマルチテナント・アーキテクチャは「クラウドのためのもの」というイメージが強い。なので、この機能を利用すべきはクラウドサービスベンダーなど、一部の大規模ユーザーだと考えがちだ。もちろん、そういった用途に最適なものだろう。

 しかし、「今回のマルチテナント・アーキテクチャで、もっとも重要なのは運用管理が極めてシンプルになることです。数多くのデータベースを統合しても、データベースの管理は1つでいい。これは、アップデート、バックアップ、テスト環境などを作るクローニングなど、日常的に手間のかかる作業を大幅に軽減します」と田村氏は言う。

 つまりは完璧な分離性を持つデータベースのマルチテナント環境は、それを実現することのみが目的なのではなく、それによりもたらされる運用管理の大幅な軽減にこそ大きなメリットがあるということ。なので、必ずしもクラウドベンダーだけが必要とするものではなく、いま複数のデータベースが稼動しておりその運用管理に手間もコストもかかっているならば、12cのマルチテナント・アーキテクチャは誰にでも大きなメリットをもたらす可能性がある。

図 バックアップをまとめて行う
バックアップをまとめて行う

 「こういう説明をしていると、すべてを1つにしなければならないのですか、という質問を必ず受けます。そんなことはありません。個別なほうがいいものは、いままで通り個別で運用すればいい。一方で、10個あるデータベースを1つに統合したほうが効率的な場合もあります。これからは、データベースをどの単位で、いくつどこに作るかを考える必要があります」(田村氏)

 運用管理の単位が、ベースとなるマルチテナント・コンテナ・データベースと、個別システムのプラガブル・データベースに分離される。作業を一括しておこないたければ、マルチテナント・コンテナ・データベースに対してメンテナンス作業を実施すればよい。目的別にマルチテナント・コンテナ・データベースを設定しておけば、その目的単位でも管理を統合できる。個別に実施したければプラガブル・データベース単位で、独立して行えば良い。これは、運用管理をある意味階層的にコントロールできるということ。このように一括管理できることは、結果的にIT環境のコンプライアンス確保にも大きく貢献する。

【Oracle Technology Network 特別企画】
Oracle Database 12c トライアル・キャンペーン!

cap

Oracle Database 12cは、もうお試しになりましたか? 
Oracle Technology Networkでは、Oracle Database 12cのリリースを記念して、トライアル・キャンペーンを実施中です。 Oracle Database 12c 試用版ソフトウエアをお試しいただき、アンケートに回答していただいた方の中から抽選で、合計1,212名様にOracle Database 12cロゴ入りのスペシャルグッズをプレゼントします。Oracle Databaseを使用しているデータベースエンジニアの皆様、ぜひ挑戦してみてください!

Oracle Database 12cトライアル・キャンペーンに参加する!

次のページ
マルチテナント・アーキテクチャでDBAとアプリケーション管理者の役割が明確に分離できる

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • Twitter
  • Pocket
  • note
DB Press連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

谷川 耕一(タニカワ コウイチ)

EnterpriseZine/DB Online チーフキュレーターかつてAI、エキスパートシステムが流行っていたころに、開発エンジニアとしてIT業界に。その後UNIXの専門雑誌の編集者を経て、外資系ソフトウェアベンダーの製品マーケティング、広告、広報などの業務を経験。現在はフリーランスのITジャーナリスト...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

EnterpriseZine(エンタープライズジン)
https://enterprisezine.jp/article/detail/5055 2013/08/30 14:11

Job Board

AD

おすすめ

アクセスランキング

アクセスランキング

イベント

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けに、EnterpriseZine Day、Security Online Day、DataTechという、3つのイベントを開催しております。それぞれ編集部独自の切り口で、業界トレンドや最新事例を網羅。最新の動向を知ることができる場として、好評を得ています。

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング