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間違いだらけのサイバー攻撃対策

主流は「絨毯爆撃型」から「スナイパー型」へ-攻撃者目線から考える「境界領域防御」の突破方法

■第3回

 今回は、攻撃者の目線で、「攻撃者がどのように境界領域防御に守られた情報を取得するか」、「情報を盗み出すツールとしてのウイルスをどのように攻撃対象へ送り込むか」について、どのように考えているのかを解説していきます。

境界領域防御とは? 従来のセキュリティの考え方

  これまでセキュリティの考え方として、「境界領域防御」という考え方がよく使われていました。境界領域防御の考え方を簡単に解説すると、「外(インターネット)と内(イントラネット)の間に境界(Firewall等)を設けることで、外の脅威は内には入ってこないはず」という考え方です。

従来の境界領域防御の考え方

 例えば、今この記事を読んでくれている、あなたの会社の機密情報がイントラネット内のファイルサーバーに保存されているとしましょう。あなたは、こう考えてはいないでしょうか。「この機密情報は、インターネットからは直接アクセスできないから安全だ」と。

 はたして、これで守り切れるでしょうか。次に近年のサイバー攻撃のシナリオについて解説します。

次のページ
「将を射んと欲すれば先ず馬を射よ」

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この記事の著者

蔵本 雄一(クラモト ユウイチ)

日本マイクロソフト株式会社 ビジネスプラットフォーム統括本部前職でアンチウイルスソフト等の開発に携わった後、2005年、マイクロソフト株式会社(現、日本マイクロソフト株式会社)に入社以来、セキュリティエンジニアとして、主に大規模な顧客環境のセキュリティ向上活動に従事。プログラミングやハッキングといっ...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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https://enterprisezine.jp/article/detail/5143 2013/10/02 07:00

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