女子だけの女子だけによる女子のためのIT女子交流会
SoftLayer × Bluemix Girls Group Meetup と銘打ちつつも、SoftLayer、Bluemixに限定せず、クラウドやIT、アプリ開発に興味がある女性であればだれでもどうぞ、という本イベント。当初、35名の定員に対して申込みが殺到したため、40名に増員。さらに登壇者その他関係者も含め、最終的に50人ほどの参加者となりました。会場ぎゅうぎゅうです。圧倒的に少ない日本中のIT女子が集合してしまったのではないかという勢いです。
19時スタートということもあり、軽食とソフトドリンクもしくはアルコール飲料が配られます。
「どうしても男性が多くなってしまうので女子会を発足しました」と語るのは日本アイ・ビー・エム株式会社にてSoftLayerの担当をしている橋本奈美さん。SoftLayerは2013年にIBMが買収したクラウドサービスです。EnterpriseZineでもいくつか記事になっておりますので、詳しく知りたいかたはこのあたりをどうぞ。
SoftLayerのユーザーグループというのは既にあるのですが、確かに、Facebookページを見てみると、もうトップ画像がおじさん画像の詰め合わせじゃないですか。同じく「女子だけの女子だけによる女子のためのIT女子交流会を作りたかった」と語るのは、クラウド・ソフトウェア事業部にてBluemixを担当する天野麻依子さん。BluemixはIBMがベータ版で公開しているPaaS。30日間無料でトライアルできて、Bluemix Challengeといったコンテストも開かれるなど、最近元気のよいPaaSであります。
SoftLayerとBulemix、それぞれ、おじさん率の高い既存ユーザーグループがあるところに加えて、今回、女子部がつくられたというわけですね。ロゴマークにもちょっとした違いがあります。Japan SoftLayer User Groupのカタツムリの殻、女子部ではロールケーキになってますね。Bluemixのカメもかわいらしくなっています。美少女じゃなければなんでもいいですよ私は。
サンドイッチをもぐもぐしながら、ライトニングトークを拝聴いたします。
一番手は、Women Who Code Tokyoの榎本真美さん。都市計画、空間解析などの本業の傍ら、Code For Tokyoでも活動をしていらしゃいます。Code For TokyoはITを使って地域の課題を活性化しようというプロボノ集団なのですが、ここで榎本さん、あることに気づきます。
「Code For Tokyoは、地域のことを考えようといっているのに、メンバーがほとんど男性なんですよね。よくあるITの勉強会くらいの比率です。あれ、これおかしいぞ、と。地域のこと考えるのに女性がいないなんて」
わかります、わかります。最近よくみられる現象ですね。ダイバーシティなんとか委員会の9割が男性とかですね、女性活用なんとかコンソーシアムの発起人が偉いおじさんとか、結局ホモソーシャルな集団に適応できる女性だけがうまく活用されてるだけじゃないかとかですね、いろいろな思いが沸き起こってきますよね。
とにかく、「テック業界の女性のエンパワメント」を目的に活動しているのがグローバルコミュニティであるWomen Who Codeです。主な活動としては、女性のみの勉強会、ハッカソンなどを定期的に行っています。オープンデータを使ってハッカソンを開いたり、ロボット好き女子会などを行うほか、女性限定のBluemixハンズオンも開催。これが大好評だったようで、ハンズオンは第2回も予定しているとのこと。その他、女性だけのアイディアソンなども好評のようで、この日の盛況ぶりも含め、あらためて女性技術者のみなさんが本気で情報交換の場を求めているのだなと実感した次第であります。