SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けに、EnterpriseZine Day、Security Online Day、DataTechという、3つのイベントを開催しております。それぞれ編集部独自の切り口で、業界トレンドや最新事例を網羅。最新の動向を知ることができる場として、好評を得ています。

最新イベントはこちら!

Enterprise IT Women's Forum

2025年1月31日(金)17:00~20:30 ホテル雅叙園東京にて開催

Security Online Day 2025 春の陣(開催予定)

2025年3月18日(火)オンライン開催

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けの講座「EnterpriseZine Academy」や、すべてのITパーソンに向けた「新エバンジェリスト養成講座」などの講座を企画しています。EnterpriseZine編集部ならではの切り口・企画・講師セレクトで、明日を担うIT人材の育成をミッションに展開しております。

お申し込み受付中!

EnterpriseZine(エンタープライズジン)

EnterpriseZine編集部が最旬ITトピックの深層に迫る。ここでしか読めない、エンタープライズITの最新トピックをお届けします。

『EnterpriseZine Press』

2024年秋号(EnterpriseZine Press 2024 Autumn)特集「生成AI時代に考える“真のDX人材育成”──『スキル策定』『実践』2つの観点で紐解く」

IPv6時代のネットワーク事情

IPv6って知ってますか?

第1回


インターネットはTCP/IPを共通のプロトコルとして、世界規模でネットワークが相互接続しているコンピュータネットワークです。現在インターネットで主に利用されているIPのプロトコルバージョンはIPv4ですが、次のバージョンとしてIPv6が提案され、徐々に実装が進んできています。今回はそのIPv6について概説します。

IPv6の策定

 それはまだインターネットが日本で流行る前、1990年時点で既にインターネットがこのまま発展すれば経路情報が増大し、IPv4アドレスも枯渇する事が問題として報告されました。

 これに対して短期的には幾つかの技術的対応も考えられるが、長期的には新しいプロトコルの検討が必要だということになり、次世代のプロトコル選定に向けた動きが始まります。

 当時はOSIという国際標準規格が登場していて、各国の政府もこれを公的標準としていました。インターネットでもOSIのCLNPを次のインターネットのプロトコルとして採用する動きもありました。

 しかし、これはエンジニアたちの強い反発を受けて、一旦仕切り直しになります。 そしてIETFで1992年頃から次世代のプロトコル策定に向けて様々な提案と議論がなされました。

 提案された様々なアイディアは徐々に集約され、1994年には複数の候補の中からSIPPと呼ばれるIPv4を発展させたプロトコルをベースとして採用する事が決定されました。

 SIPPはIPv4から使われていない機能をそぎ落としてアドレスを拡張した様なプロトコルで、とてもシンプルなものでした。このプロトコルにはIPバージョンとして6が割り当てられていたので、次世代のインターネットプロトコルはIPv6となりました。

 そして、1995年には128bitの固定長アドレスを持つIPv6の基本仕様ができあがりました。その後も議論は継続し、1998年に改定されたIPv6の基本仕様がRFCとして発行され、現在に至っています。

次のページ
アドレスいっぱい

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • X
  • Pocket
  • note
IPv6時代のネットワーク事情連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

松崎吉伸(まつざき よしのぶ)

1998年にIIJ(株式会社インターネットイニシアティブ) に入社。2000年から同社バックボーン運用に参加し、設計から運用までを手掛ける。2007年にはAPNIC IPv6 Technical Sig Chairに就任。より良いインターネットを目指してあれこれ楽しそうな事を見つけながら頑張っている...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

EnterpriseZine(エンタープライズジン)
https://enterprisezine.jp/article/detail/775 2008/11/25 16:16

Job Board

AD

おすすめ

アクセスランキング

アクセスランキング

イベント

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けに、EnterpriseZine Day、Security Online Day、DataTechという、3つのイベントを開催しております。それぞれ編集部独自の切り口で、業界トレンドや最新事例を網羅。最新の動向を知ることができる場として、好評を得ています。

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング