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開発者以外でも「いいプロダクトを作りたい」人に有効な「リーン+アジャイル」な開発とは?

 アジャイルアカデミー(主催:翔泳社)では、アジャイル開発を組織に導入する為の5つの入り口を用意しています。それぞれ1日で完結し、開発者からマネージャまでそれぞれに合ったコースから始めて頂けます。そのうちの1つである「プロダクトオーナーのための製品開発」講座は、開発者以外の立場でシステム企画に携わるかたに向けて、アジャイルを疑似体験するなかで、売れるシステムの作り方を体感できるワークショップを提供しています。本日は、講師である角征典さんとアジャイルアカデミー学長・西村直人さんに講座への想いなどについてお話を伺いました(聞き手:アジャイルアカデミー事務局)。

髪型にこだわれば、美容院に行って「適当に切って」とは言わないはずですよね?

- 「プロダクトオーナーのための製品開発」について教えてください。

 
  (左から)アジャイルアカデミー学長:西村直人氏、講師:角征典氏

角:この講座は、アジャイル開発を「開発者以外の人」にも知っていただくことを目的としています。アジャイル開発とは、開発者が顧客やユーザーと協調しながらシステムを開発していく開発スタイルのことです。すでに多くの企業がこの手法を導入しています。最近では、FBIがシステム開発にアジャイル開発を導入したという事例も耳にしました。

 しかしながら、アジャイル開発には「開発者以外」の方々の協力が欠かせません。特に「システム企画」の担当者の協力が重要です。アジャイル開発では、「プロダクトオーナー」という役割がシステムを企画することになりますが、この役割がいちばん難しいとも言われています。システム開発とはまた違う難しさがありますからね。

 なぜ難しいかというと、「何を作るか」だけに注目しすぎていて、それを「どうやって作るか」に目が届いていないからだと思います。システム開発においては、両者をキレイに分割することはできません。したがって、システム企画の担当者であっても、積極的に「どうやって作るか」に関わっていく必要があります。

西村:開発者の立場からすると、企画を「言いっぱなし、出しっぱなし」にされている状況が多いように感じます。

角:たとえば、髪型にこだわりのある人は、美容院に行って「適当に切って」とは言わないはずですよね?「何を作るか」を考えるときには、「どうやって作るか」にも関わったほうが、いいものが作れます。もちろん「自分で髪を切る」という意味ではありません。美容師さんが切りやすいように、うまく依頼すればいいのです。「サイドはこうで、後ろはこうで・・・」のように希望を具体的に出したほうが切りやすいし、最終的な出来栄えも良くなります。

 システム開発においても、「美容師さんに希望を出す」ようなことを実現したいと思っています。そのためには、開発者たちがどのようにシステム開発を行っているのか、どのような依頼を必要としているか、などを理解する必要があります。とはいえ、システム設計やプログラミングをしていただくわけにはいきませんので、アジャイル開発の様子を実際に体験できるワークショップを用意しました。

 それが今回実施する「レゴスクラム」です。

「プログラマたちが勝手に盛り上がっている」状況を打破したい

角:レゴスクラムとは、アジャイル開発の一派である「スクラム」の開発手法を体験できるゲームです。ブロックのレゴを使いますので、プログラミングの経験がなくてもアジャイル開発を体験できます。ここが最大の特徴です。

*注1:@ITに記事があるので参考に。「LEGOブロックで街づくり」 実体験型スクラム入門をのぞいてみた

 アジャイル開発には10年以上もの歴史がありますが、いまだに、「プログラマたちが勝手に盛り上がっている」ものと見なされることが多いようです。開発の中心となるのは確かにプログラマですが、先ほども言いましたように、開発者以外の方たちの協力がなければ、アジャイル開発は成立しません。技術部門の上司の理解や協力を得ることも大切ですが、プロダクトオーナー、企画担当やマーケティング担当といった、横方向に理解を広げる必要があると感じています。

西村:上司や部下という縦ラインだけでなく、横方向にも?

角:そうです。アジャイル開発が成立するには、職種や部門を超えて、横断的に理解が広がることが重要です。


著者プロフィール

  • アジャイルアカデミー事務局(アジャイルアカデミージムキョク)

    翔泳社の主催するアジャイルアカデミー事務局の中の人です。   アジャイルアカデミーは、4半期に1度のペースであなたの現場に合ったアジャイルをスタートさせるための実践型ワークショップを1週間開催します。それぞれ1日完結コースですので、プログラマからマネジメ...

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