「BIZ Press」連載一覧
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2014/08/07
インダストリアル・デザイナーが企業内イノベーターとして活躍するために、何が問われるのか?
公益社団法人日本インダストリアルデザイナー協会(JIDA)が企画する「IDイノベーション・連続セミナー」の第二回目が、7月22日に開催された。2回目のセッションは「イノベーションをつくる」と題し、リ・パブリック共同代表で、東京大学i.school共同創設者エグゼクティブ・フェローの田村大氏が登壇。成熟企業の中で繰り返しイノベーションを起こすシリアル・イノベーターや、イノベーションにまつわるさまざまな課題や取り組み方についての講演、ダイアローグが展開された。その内容をレポートする。第1回目のレポ...
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2014/07/14
マザーハウス山崎大祐氏が語る、30年後を見据えた哲学と組織デザインによるブランド構築
公益社団法人日本インダストリアルデザイナー協会(JIDA)が企画する「IDイノベーション・連続セミナー」が6月26日に開催された。「IDイノベーション・連続セミナー」は、モバイルクルーズ株式会社代表取締役の安西洋之氏がモデレーターを務め、デザイナーがより事業企画に参画し、よりクリエイティブな事業を展開するためのアイデアを考えるセミナーだ。「ブランドをつくる」と題した第一回目のセッションには、マザーハウス取締役副社長の山崎大祐氏が登壇し、途上国から世界に発信するバッグのブランドづくりの取り組みと...
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2014/07/10
大切に思う知人へのプレゼントを考えるような「エスノグラフィック・リサーチ」とは?
文化人類学、社会学などで実践されてきた、フィールドワークに基づく調査・記録手法であり、記録した文書を起源とするる「エスノグラフィ」。近年は、消費者を深く理解するために活用されることが増えてきているという。その有用性について、また具体的な活用法と活用する際の注意点などについて、大阪ガス行動観察研究所株式会社 技術開発部の久保隅 綾氏が解説する。
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2014/07/03
デザイン人間工学--魅力あるサービス構築のために
顧客に選ばれる製品・サービスを考えるうえで、重要なカギを握るのが「ユーザー経験の価値」の実現だ。そのアプローチにおいて、ユーザーを深く理解し、「デザイン人間工学」という視点からデザインを構築することが有効と考えられる。本セミナーでは、京都女子大学 家政学部 生活造形学科 教授である山岡俊樹氏が、具体的な事例に基づきながら「デザイン人間工学」の視点や手法について紹介を行った。
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2014/06/23
クラウドワークス吉田氏、Cyta.jp有安氏がFailconで語った「失敗から学んだこと」
Failconとは、2009年にサンフランシスコで始まり、以降世界12都市に広がっている「失敗から学ぶ」ことにフォーカスした起業家向けコンファランス。日本では先頃、6月18日に初めて開催され、日米の起業家が失敗談を披露した。本レポートでは、そのうちセッション2の日本の起業家による発表から一部をお伝えする。
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2014/06/20
行動観察にもとづくサービスサイエンスの実践は「組織文化」が重要
企業にとって、付加価値を高めるためには「サービスレベルの向上」が大きな課題だ。しかし、サービスは一過性で捉えにくいものであり、マネジメントに苦慮する企業も少なくない。そこで、人の行動を観察することで無意識なニーズや不満を探る「行動観察」というメソッドによって、サービスを可視化し、スタッフ自らの課題と認識させることができるという。大阪ガス行動観察研究所株式会社(旧株式会社エルネット)インタラクティブ・マーケティング事業部の松本加奈子氏が事例をもとに説明を行った。
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2014/06/18
イノベーションブームは何かおかしい--中計に潜む落とし穴
「イノベーション」という言葉は頻繁に使われるようになったものの、その実態や起こし方というものを私たちは把握できているのでしょうか。1997年出版の『イノベーションのジレンマ』の出版以来、イノベーションを目指す企業は増えています。しかし、どこか本質をとらえきれていないと言わざるを得ません。ここで改めてクレイトン・クリステンセンの原則を踏まえ、いかにしてジレンマを乗り越えるのかを議論してみたいと思います。
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2014/06/16
日本人としての「デザイン思考/HCD」の本質--関係性を再定義し、多様性を持ち越境する
特定非営利活動法人・人間中心設計推進機構によるHCD-Netフォーラム2014が5月23日に開催され、基調講演やパネルディスカションが行われた。パネルディスカッションでは、前半に「これからのHCD/UXD」、後半に「おもてなし−2020年のUXを考える」と題したセッションが行われた。前編はこちら。
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2014/06/11
行動観察は「やり方」ではなく「考え方」の基礎をつくる--「マーケティング」から「思考法」への進化
「行動観察」というメソッドをご存知だろうか。人の無意識の行動からニーズや本心を探り、商品開発や店舗改善、生産性向上、優秀スキルの見える化などに活用できるものとして注目されている方法論である。その「行動観察」を活用することによって「人材育成」に効果が得られるという。それはいったいどのようなものなのか。またどのような効果が得られるのか。大阪ガス行動観察研究所株式会社(旧株式会社エルネット)マーケティング・ソリューション推進部長 越野孝史氏の講演をお届けする。
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2014/06/09
モノのデザインからコトのデザインへ-HCDを軸に人間の営みからデザイン思考を考える
特定非営利活動法人・人間中心設計推進機構によるHCD-Netフォーラム2014が、5月23日に開催され、基調講演やパネルディスカションが行われた。「デザイン思考とHCD」と題した基調講演では、多摩大学大学院経営情報学科教授でJapan Innvation Network代表理事の紺野登氏が登壇し、イノベーションにおけるデザイン思考が企業にどのように捉えられ、コンセプトとしてHCDが関連してくるかについて話された。
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2014/06/06
反転授業の先駆者アーロン・サムズが語る、「学習者中心・興味重視」教育への移行
2008年ごろから、米国の初等中等教育の現場で反転授業(Flipped Classroom)という指導法が注目されている。その共同発案者の1人アーロン・サムズ氏が共著の翻訳書『反転授業-基本を宿題で学んでから、授業で応用力を身につける』の出版を記念し、来日した。本レポートでは、5月24日に東京大学で行われた同氏の講演内容から、反転授業の基本的な考え方を紹介する。
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2014/06/04
クリステンセン流の事業づくり手法「Future Backアプローチ」とは何か?
『イノベーションのジレンマ』を執筆した「有名すぎる経営学者」クレイトン・クリステンセンは破壊的イノベーションについて調べただけでなく、打開策についても研究と実践を重ねました。大企業は規模の大きな既存事業を持っているがゆえに、革新的な技術に対して、出遅れ、中途半端な取り組みになってしまい、新興企業にその座を一気に奪われます。ジレンマが起きる原則を踏まえなければ、変革は成功しません。では、クリステンセンが設立したInnosightがどのように大企業におけるイノベーションに取り組むのか見ていきましょ...
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2014/05/12
JOBSメソッドとは?新規事業のジレンマを解消する「顧客ニーズの発見」と「説明可能なコンセプト」
「イノベーションのジレンマ」を執筆した「有名すぎる経営学者」クレイトン・クリステンセンは破壊的なイノベーションという概念を初めて世に発表しました。巨大で優秀な企業が、新興企業にその地位を奪われるための一定のパターンがあることがわかりました。業界で優れた製品やサービスと呼ばれるものは競合に対して優れてはいるものの、時代の変化により顧客が本当に求めているニーズと乖離してしまっていたのです。では、その本当のニーズというはどのように捉えていけば良いのでしょうか。そのニーズを捉える切り口であるJOBSメ...
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2014/04/30
Anis Uzzaman氏が語るシリコンバレーの「ベストプラクティス」と「トレンド」
4月19日に第9回「Samurai Venture Summit」が開催された。プログラム内の「シリコンバレーのトレンド 現状と未来」では、Fenox Venture Capital 共同代表パートナー&CEO のAnis Uzzaman氏によるセッションが行なわれた。Uzzaman氏により、シリコンバレーで生まれ続けるスタートアップの活動、そこから読みとれるビジネスモデルのトレンドについて、多くの事例を交えて紹介された。これからビジネスを始めようと考えている、あるいは既にビジネスを始...