デザイン思考に関する記事とニュース
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2014/07/10
大切に思う知人へのプレゼントを考えるような「エスノグラフィック・リサーチ」とは?
文化人類学、社会学などで実践されてきた、フィールドワークに基づく調査・記録手法であり、記録した文書を起源とするる「エスノグラフィ」。近年は、消費者を深く理解するために活用されることが増えてきているという。その有用性について、また具体的な活用法と活用する際の注意点などについて、大阪ガス行動観察研究所株式会社 技術開発部の久保隅 綾氏が解説する。
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2014/06/16
日本人としての「デザイン思考/HCD」の本質--関係性を再定義し、多様性を持ち越境する
特定非営利活動法人・人間中心設計推進機構によるHCD-Netフォーラム2014が5月23日に開催され、基調講演やパネルディスカションが行われた。パネルディスカッションでは、前半に「これからのHCD/UXD」、後半に「おもてなし−2020年のUXを考える」と題したセッションが行われた。前編はこちら。
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2014/06/09
モノのデザインからコトのデザインへ-HCDを軸に人間の営みからデザイン思考を考える
特定非営利活動法人・人間中心設計推進機構によるHCD-Netフォーラム2014が、5月23日に開催され、基調講演やパネルディスカションが行われた。「デザイン思考とHCD」と題した基調講演では、多摩大学大学院経営情報学科教授でJapan Innvation Network代表理事の紺野登氏が登壇し、イノベーションにおけるデザイン思考が企業にどのように捉えられ、コンセプトとしてHCDが関連してくるかについて話された。
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2013/09/30
インサイトを知るための「現場調査」で重要なこと
前回の記事では、ユーザーのニーズに焦点を当て、言語化が難しいインサイトやエクストリーム・ユーザーについて言及した。今回は、現場での調査方法である「観察」、「インタビュー」、「没入」の3つを紹介し、特に「観察」の方法や注意点について取り上げる。なお、現場で記録を取る際の練習ができるワークシートも添付している。
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2013/09/09
デザイン思考は多様性を持つチームの「共通言語」
前回の記事では、デザインは問題解決であると定義した。今回は、デザイン思考が問題解決のために異分野の知性を統合するプロセスであることを紹介したい。そのために、分析的思考と直観的思考の比較、デザイン思考のプロセス例としてIDEOやスタンフォード大学d.schoolで活用されている構造を紹介する。
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2013/09/02
今後マネジメントに匹敵する教養となる「経営原則としてのデザイン」
これまでの連載では、組織的なイノベーションを主なテーマとして扱ってきた。今回からは、道具としてのデザイン思考に焦点を当てる。まずは組織経営において重要とされる「デザイン」そのものの位置づけも明らかにしながら、デザインの特徴をみていきたい。
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2013/08/07
イノベーションを妨げる「3つの壁」、打ち壊すための「デザイン思考」
今回は、イノベーション実践の際に乗り越えるべき3つの壁、「認識」「不確実性」「文化」を紹介する。前回の記事で紹介した、知識結合をスムーズに行うには、今回紹介する壁をすべて打ち壊し、学習プロセスを組織に内在化させる必要がある。壁を壊すための手がかりとなる、「多様性」「小規模実験」「チームビルディング」についてもそれぞれ解説を加える。今までの連載はこちら。
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2013/06/27
「サービスデザイン」と「リーンスタートアップ」によるビジネスのリ・デザイン
小さく仮説検証を行いながらあるべきビジネスの形を探っていくリーンスタートアップ的なアプローチ。顧客経験という観点からビジネス全体を統合的な視点で設計するサービスデザインのアプローチ。いま注目を集める2つのアプローチは、一見すると「小さな学びの積み重ね」と「包括的な視点でのデザインの統合」という、相反する方向性をもつように思われます。しかし実際の現場では、2つのアプローチは両立可能。今回はそんな観点からサービスデザインとリーンスタートアップの組み合わせについて考えてみようと思います。今までの記事は...
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2013/06/14
「3つの社会変化」を自社組織の機会にする方法
前回はデザイン思考の3つのレンズを紹介し、イノベーション実現に欠かせない有用性について紹介した。イノベーションが求められる背景には社会の変化が関わっている。そこで、今回は代表的な社会変化を紹介しながら、自らの組織において重要な社会変化について、考えるきっかけを提供したい。具体的に取り組めるように、次の行動を明らかにするワークシートも用意した。ぜひ活用して欲しい。今までの連載はこちら。
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2013/05/31
デザイン思考の「3つのレンズ」がイノベーションの失敗を防ぐ
今回の記事では、イノベーションの失敗を回避するうえで重要な「3つのレンズ」を紹介する。3つのレンズを意識することで、デザイン思考を道具として活用する第一歩を踏み出せる。レンズは有用性・実現可能性・持続可能性から構成される。有用性を基点とし、ユーザーや社会への価値提供をはじめに考えることで、イノベーションの失敗を防ぐことができる。前回の記事はこちら。
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2013/05/29
素早い仮説検証と「組織での学び」を得る仕組み
いまだ市場自体が存在しない領域で、商品と同時に顧客も開発することが求められるイノベーションの領域。イノベーションの創出という新たなビジネス課題の解決のために求められるのは、従来型の商品開発プロセスではありません。顧客開発モデルがベースとなったリーン・スタートアップ的なプロセスが求められています。今回は顧客開発プロセスの可視化ツールの1つである、「バリデーション・ボード」も紹介しつつ、顧客開発モデルによる新たな商品&サービス開発プロセスが必要とされる背景を説明します。今までの記事は、こちら。
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2013/05/27
顧客とサービス提供者の関係性が変わる時代-サービスデザインが「変化」に対応する手段である理由
5月11日、日本で初の開催となったサービスデザインネットワーク・ジャパン・カンファレンス2013。前編では、政府の取り組みや被災地支援でも活用され始めたサービスデザインについてまとめた。後編では、企業での取り組みや今後のサービスデザインの展望について、講演がなされた。
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2013/05/22
「政府の取組み」や「被災地支援」でも活用され始めたサービスデザイン
5月11日、日本で初の「サービスデザイン」をテーマにしたカンファレンスが開催された。同分野に関心を持ち、またその実践や研究教育に取り組んでいる様々さまざまな関係者が集まり、今後のサービスデザインについて考える場となった。そもそもサービスデザインとは何か。その概念や手法、今後のビジネスの新たな課題発見やイノベーションの可能性を、前後編に分けてレポートする。
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2013/05/17
組織によるイノベーションの時代
イノベーションを得意とする組織と、そうでない組織の間にある違いは何だろうか。本連載では、体系的プロセスに基づいた、組織的イノベーションの実践について述べる。実践道具の1つとして、個人の学びを組織内で繰り返し活用可能にするデザイン思考も取り扱う。最終的には、個人の創造性を行動に変え、世界規模で成果を出す日本組織の在り方を明らかにしたい。第一回目は、イノベーションにおける2つの異なる視点に触れながら、今後の組織経営に必要となるイノベーション実践の方向性を示す。
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2013/05/16
新しい発想は「オープンなチームの内部」から生まれる
市場環境が、「同一製品カテゴリー内の類似な製品同士のシェア争い」をしていた時代から、「より独自性のあるイノベーションによって市場自体を創出する」ことが求められ時代へとシフトしたことにより、新しい価値や新しい発想を生み出す際の姿勢にも、変化が求められています。従来のように、組織の外にベストプラクティスや先行事例をみて自身の方向性を定めることはますます難しくなり、内部から新しい発想を生み出すしかない状況になっています。今回は、そうした変化について見ていこうと思います。今までの記事はこちら。
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2013/04/11
参加型デザインとしての「アイデアソン」をイノベーション創出に活用する
ソフトウェア開発の分野では、ハッカソンとセットで行われることもある「アイデアソン」。このオープンに参加者を募って実施するアイデア創出の場は、新しさを生み出す源泉として「多様性」を必要とするイノベーション創出の場面でも、役立てることができます。今回はイノベーションの創出という観点からみたアイデアソンの活用について紹介します。今までの記事は、こちら。
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2013/03/21
「未来の課題や機会」のゲームストーミングでの見つけ方
仕事をする上で創造性がより求められるようになってきている状況で、ブレインストーミングを行う機会は増えてきています。けれど、その頻度が増える一方で、なかなかうまくアイデアが出せないブレインストーミングの場も、多くなってきているのではないでしょうか? うまくアイデアが出せないブレインストーミングには、きっと発想のための視点の切り替えがうまくできていないのだと思います。今回はいくつかのゲームストーミングの手法を用いて、視点を変えながら自分たちの理想の未来像を想像する方法を紹介します。今までの記事は、こ...
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2013/03/01
サービスデザインの本質-サービス全体の「構造としくみ」をデザインする
ようやく日本でも注目されはじめた「サービスデザイン」は、言葉の印象による誤解、UXとともに語られることでの誤解により、その本質が正しく理解されていないようです。前者に関しては「サービス」という言葉が狭く捉えられすぎてしまい、今やあらゆる組織が「サービスという視点から顧客との関わり方を考える必要があること」が見落とされている点。それが後者にも影響しており、サービスデザインがタッチポイントのデザインと混同されている点。今回はこうした誤解を解くためにも、あらためてサービスデザインの一番の特徴である「包...
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2013/02/20
Zipcarにみる“サービスデザインの極意”とは? (後編)
前回は、サービスデザインの考え方をより具体的に理解していただくために、象徴的な事例として、アメリカのカーシェアサービスである「Zipcar」の取り組みに関して、ユーザー中心思考、広義のインタラクションデザインという観点から解説しました。今回は、ビジネスデザインとしての側面を、ブランディングを中心に解説します。
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2013/02/15
ユーザーリサーチから“イノベーション機会”を発見する方法
デザイン思考では、エスノグラフィーなどのユーザーリサーチを通じて、新しい価値を生み出すビジネネス機会の発見を行います。しかし、実際に稼働するプロジェクトの現場では、ユーザーリサーチを実施したが、その成果からイノベーション機会を発見できず、立ち往生することがよくあります。ユーザーリサーチなどの質的データを扱うためには、そのための手法が必要ですが、手法を知らない、もしくは、使いこなせないケースが多いのです。今回は、質的なリサーチデータからイノベーションの機会を創出するための手法とその利用に関するポイ...