富士通で初めてのデジタル部門の創設やサービス開発に取り組んで来た著者の実践に基づくDX連載の第12回。著者は、富士通 デジタルビジネス推進室エグゼクティブディレクターの柴崎辰彦氏。シリーズの第2部となる「マインドチェンジ編」は、実践のための5つのポイントを全5回でお届けする。今回は、実践ポイントの5つ目として、デジタルジャーニーについて考えてみる。
デジタルジャーニーにおける様々な困難
前回、この連載では、人の育て方、チームの作り方について考えてみました。DXマインドチェンジ編も今回でいよいよ最終回となりますが、実践ポイントの5つ目として、デジタルジャーニーについて考えてみたいと思います。

デジタルビジネスは、たびたび“デジタルジャーニー”と表現されます。デジタルビジネスは、常に試行錯誤しながらも前に進み、時には引き返しながら別の道を探す旅にたとえることができるからです(図2)。
そこにはさまざまな困難が待ち構えており、デジタルジャーニーはまさにサバイバルな旅路と言えます。ゴールに辿り着けた時には他者には達成できない成果が待っています。なぜ、デジタルジャーニーなのでしょうか。ゴールの見えた決められた旅程をこなすトリップやトラベルではなく、定かでないゴールを探索しながら、時には今来た道を戻りやり直す試行錯誤を繰り返しながら旅を進めるイメージがジャーニーです。試行錯誤を繰り返すDXの推進は、正にジャーニーそこものではないでしょうか?

この記事は参考になりましたか?
- 富士通 柴崎辰彦の「一番わかりやすいDX講義」連載記事一覧
- この記事の著者
-
柴崎 辰彦(シバサキタツヒコ)
香川大学客員教授 富士通株式会社にてネットワーク、マーケティング、システムエンジニア、コンサル等、様々な部門にて“社線変更”を経験。富士通で初めてのデジタル部門の創設やサービス開発に取り組む。CRMビジネスの経験を踏まえ、サービスサイエンスの研究と検証を実践中。コミュニケーション創発サイト「あしたの...
※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です
この記事は参考になりましたか?
この記事をシェア