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パブリック、プライベート、既存システムを組み合わせた日立クラウドソリューション Harmonious Cloud

  2010/06/21 07:00

ハーモニアスクラウドは日立のフラッグシップ製品で構成される

― ハーモニアスクラウドで提供される具体的なクラウドサービスはどうなっているのでしょうか。

 サービスは「PaaS」「SaaS」「プライベート・クラウド」「業種業務向けサービス」に分かれています。他のクラウドと比べたハーモニアスクラウドの強みの1つは「安全、安心」です。コアの業務にも適用できる高い信頼性を追究しています。

―まずは日立のPaaS について教えてください。

 クラウドといえば、安価なサーバーを大量に並べて提供するものと考えられていますが、日立はPaaSのインフラとして、サーバーに統合サービスプラットフォーム「BladeSymphony(ブレードシンフォニー)」、ストレージに日立のディスクアレイサブシステム、ネットワークに「CommuniMax AXシリーズ」を採用するなど、フラッグシップ製品を中心に採用しています。また、クラウドの要となる仮想化技術には、日立サーバ仮想化機構「Virtage(バタージュ)」というメインフレームの技術を応用した信頼性の非常に高い仮想化技術を採用しており、全体のシステム運用は、国内シェアトップクラスの統合システム運用管理ソフトウェア「JP1」で管理しています。さらにセキュリティ・堅牢性を誇る環境配慮型のデータセンターを国内に設け、ここからサービスを提供しています。

 お客様のご要望に応じて、監査への対応やデータセンターの見学も可能です。

 クラウドの信頼性は、可用性が99.999%だから安心、というものではありません。その中身や運用体制を含めて考える必要があります。日立は、クラウドでもミッションクリティカルな業務に適用できるサービスを提供します。

 例えば、より信頼性の高いサービスを提供するために、物理CPU、物理メモリーなどを占有することで処理性能を確保したり、データのバックアップ/リストア、サーバーのクラスタ化、ロードバランシングなどを適用することで可用性も強化できます。

 クラウドはベストエフォートで、処理時間の見積もりが難しいといわれます。しかし企業には、特定の時間内で終わらせなければならない業務や、可用性を確保しなければならない業務が数多くあります。日立ではそのような業務に対応する安全、安心なサービスを揃え、継続的に強化しています。

― 日立のミドルウェアなどを併せてサービスで利用することは可能なのでしょうか。

  もちろん可能です。現時点で提供可能な製品は、SOA* プラットフォーム「Cosminexus(コズミネクサス)」やノンストップデータベース「HiRDB(ハイアールデービー)」、そして統合システム運用管理「JP1」です。また、Microsoft社の開発管理を行う製品のサービス提供も開始しています。今後も自社・他社製品ともに日立のPaaSと組み合せて提供するサービスを拡充していく予定です。

* Service Oriented Architecture


著者プロフィール

  • 新野 淳一(ニイノ ジュンイチ)

    1988年に株式会社アスキーに入社。データベースのテクニカルサポート、IT系雑誌編集などを経て、フリーランスのライターに。 2000年には株式会社アットマーク・アイティの設立に参画し、取締役就任。IT技術系のWEBサイト「@IT」の立ち上げにも関わる。2008年、「@IT」発行人を退任し、再びフリーランス。 2009年からは、独自の視点でIT業界やオンラインメディアの動向をウォッチするブログ「Publickey」を個人で運営。エンタープライズ系ITイベントでの講演なども精力的に行っている。

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