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■第15回 カタカナ語で提案しているベンダーは疑ってかかれ!

  2016/03/02 07:00

iPadを導入したいのに、iPadに触れていない提案書

 「iPadを営業に持たせたい」「iPadで顧客に説明できるようにしたい」

 そんな希望を持っている企業が、ベンダーから受け取った提案書にはiPadについて書かれていなかった、ということがあった。なぜそのベンダーは、iPadについて記載していなかったのだろうか。

 アップル社の製品は、仕入れ販売をしても大した利益にならないのが実情だ。Windows PCであれば30%、40%と儲かるところが、アップル製品の場合は数%程度。型落ちでも10%少しあればいいほうだ。さらに、アップル社は自社製品に関して、保証書無しでシリアルだけでサポートを行なっている都合上、すべての流通を把握するようになっている。

 そのため、契約も取引もないベンダーが、アップル製品を取り扱うことはできないのだ。そのため、このベンダーは、Androidのタブレットを提案した。つまり、顧客のニーズを勝手にねじ曲げたということになる。これでは、顧客が納得するはずもなく、その後この顧客は筆者に相談してきたのだった。

 顧客の立場、ベンダーの立場。あなたはどの立場で本コラムを読んでおられるだろうか。お客様は神様などと言うつもりはないが、顧客の本質的なニーズを汲み取り、顧客が理解できるように提案する、という当たり前のことが、ときどき無視されているのがIT業界の残念な現状だ。しっかり日本語で理解し、相手が理解できるように説明する、という本質的なことを忘れてはならない。



著者プロフィール

  • 大木豊成(オオキトヨシゲ)

    イシン株式会社 代表取締役 シンガポール大学(現NUS)卒業 米国PMI認定Project Management Professional取得 ソフトバンク株式会社で、Yahoo!BB事業立ち上げ、コンタクトセンター立ち上げ、おとくラインサービス立ち上げなど、事業・会社とサービスの立ち上げを担当。現在は「人と会社を元気にする」をモットーに、企業の人材育成と業務再構築のコンサルティングを行っている。また、企業向けスマートフォン導入コンサルティングも行っている。 翔泳社より『iPad on Business あなたのワークスタイルを変える実践活用ガイド』好評発売中

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