このサービスは、IFRS導入コンサルティングおよびSAP製品の導入実績の豊富なアビームコンサルティングのノウハウと「SAP Smart AFI」の製品力を組み合わせて提供するもので、国内金融機関も安心して利用することができるとしている。
現在、金融庁から「銀行法施行規則の一部を改正する内閣府令(案)」等の公表がなされ、銀行法における開示等各種規制についてもIFRS等で対応できるよう改正が検討されている。このような背景から、一部の金融機関様ではIFRS適用へ向けての取り組み準備が開始されている。一方、金融機関がIFRS 9に対応する場合の検討範囲は、多領域かつ全社レベルの検討が必要となってくる。特にシステム面の影響においては基幹システムから周辺システム、連結会計システムまでと多岐にわたる。
このような課題に対して、IFRS導入コンサルティングとSAP製品双方に豊富な経験をもつアビームコンサルティングと、既に欧州で実績のある「SAP Smart AFI」を提供するSAPジャパンが協業することで、次のようなメリットを提供可能になるという。
1. 周辺システムへの影響を最小限に抑えIFRS 9に対応
「SAP Smart AFI」は、金融商品会計用の計算エンジンと補助簿管理からなる単一かつ拡張性の高いソリューション。基盤にはSAP HANA(超高速インメモリデータベース)を採用しており、単一データを元に財務諸表作成、会計データ分析業務などをリアルタイムに実現するシステムになる。IFRS 9に必要な対応を「SAP Smart AFI」上に集約することで、周辺システムへの影響が最小限となる。
2. 金融商品テンプレートの活用により短期間での導入が可能
前バージョンのSAP AFIを含め、欧州をはじめ50を超える世界各国の金融機関におけるIFRS導入実績の中で培われたノウハウをもとに「SAP Smart AFI」に事前定義された金融商品テンプレートをベースとすることで、短期間での導入が可能。
3. IFRSおよびSAPエキスパートによるサービス提供
アビームコンサルティングのIFRS導入およびSAPコンサルタントと、SAPジャパンのエキスパートが連携し、金融商品分類・測定・減損といった主要論点についてシステムの影響分析から実装・稼働後サポートまでを総合的に支援することで、迅速かつ効率的なIFRS 9の対応が可能。