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IBM、量子コンピューティング活用のためにIBM Q Network設立し、日本の5団体を含む初期メンバーを発表

■IBM Q Networkの設立

 最初のメンバーは、JPMorgan Chase、Daimler AG、Samsung、JSR、Barclays、日立金属、本田技術研究所、長瀬産業、慶應義塾大学、オークリッジ国立研究所、オックスフォード大学、メルボルン大学という12の企業・大学・研究機関になる。このメンバーは、新しく設立された「IBM Q Network」に参加する。

 IBM Q Networkは、世界有数の企業、学術研究機関、国立研究所のコラボレーションであり、IBMと直接連携し、量子コンピューティングを進化させることを目的にしている。また、IBM Q Networkは、IBMのオープン・ソースの量子ソフトウェアと開発者ツールに基づく量子コンピューティング・エコシステムの拡大も推進する。

 IBM Q Networkは、量子コンピューティングの専門知識および開発リソースと、現在最も高度で拡張可能な20量子ビットの汎用量子コンピューティング・システム「IBM Qシステム」をクラウド・ベースで提供する。

 またIBMは、実働する初の50量子ビットのプロトタイプ・プロセッサーを構築し、性能評価を行った。IBM Q Network参加メンバーには、次世代IBM Qシステムであるこのプロトタイプへのアクセスがオファーされる予定だという。

■IBM Q Networkのメンバー

 IBM Q Networkが探求する、実用的な産業用量子アプリケーション参加メンバーは、IBMのサイエンティストおよびエンジニアと直接連携し、特定の業界向けに量子コンピューティングの活用分野を開拓する。また、クラウド・ベースのIBM Qシステムへの直接アクセスを利用する。

 JPMorgan Chase、Daimler AG、Samsung、JSRのIBM Q Networkパートナーは、それぞれの業界において、量子コンピューティングの可能性を多岐にわたり検討する。それは、量子コンピューティングのメリットを得られる可能性があり、従来型コンピューターと比較して、量子コンピューターを利用すると、より迅速に、あるいはより効率的に解決できる、現実世界の問題を示すことにあるとしている。

 機能化学素材の企業であるJSRは、量子コンピューティングを活かして、エレクトロニクス、環境、エネルギーの新素材開発の可能性を探索していくという。

 また、IBM Q NetworkメンバーのBarclays、日立金属、本田技術研究所、長瀬産業は、量子コンピューティングの一般的なアプローチに関する知識を蓄え、金融、素材、自動車、化学の各業界で見込まれるユースケースについて調査を開始する。

 さらに、IBMはIBM Qコンサルティングを導入する。これは、コンサルタント、科学者、そして業界の専門家集団が、ユーザーによる量子コンピューティング技術を応用した新たなビジネス価値の実現を支援し、そうした技術に対応できるようカスタマイズされたロードマップを提供するもの。

 IBMの量子コンピューティングの開発者は、数学と工学の最新技術を活用し、専門知識を応用して、鉱業、銀行、エレクトロニクスといった業界における、複雑なビジネスの問題に対処し、新たなユースケースを発見しているという。

■IBM Q Networkハブの開設

 IBMは、4大陸にわたる5つの地域拠点IBM Q Networkハブを開設し、量子システムおよび高度な研究機関を容易に利用できるようにするという。IBM Q Networkハブは、量子コンピューティングの学習、スキル開発、そして実装を促進するうえで重要な役割を担うという。

 IBM Q Network Hubsを通じて、広範囲にわたる業界および研究機関が協力し、IBM Qシステムをオンラインで使用して、量子コンピューティングを探求するための共同開発に携われるようになる。IBM Q Networkハブは、米国のIBM Research、日本の慶應義塾大学、米国のオークリッジ国立研究所、英国のオックスフォード大学、オーストラリアのメルボルン大学に設けられる。

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