ガバナンスの強化やスピーディな経営判断のため、グローバルにビジネスを展開する企業が、本社と海外拠点間のERPの連携・統合に力を入れているが、各国の拠点が独自に異なるERPを使用している場合、ERP同士の連携が難しく、データの可視性が低下する。さらに、税務要件や商習慣の違う海外の拠点に、国内本社で利用しているERPをそのまま展開することは一般に困難なため、全拠点の要件をカバーするERPを新たに構築するには期間やコストが大きくなるなどの課題があるという。
今回提供を開始する「SAP S/4HANA Cloud」は、39か国の税務要件・商習慣と23か国の言語に対応した214種の最適化された標準ビジネスフローをSaaS型で提供する。さらに、国内本社で利用しているSAP ERPとスムーズに連携し、各国商習慣に則した拠点毎の独自性も確保し、短期間・低コストで導入・稼動することができるという。四半期毎のアップデートにより、常に最新リリース環境を利用できるほか、現地にITスタッフのいない小規模な拠点での運用も可能だとしている。
MKIはグローバルにビジネスを展開する企業でのSAP構築経験と、40か国以上の海外拠点への導入・運用サポート実績を活かし、「SAP S/4HANA Cloud」の導入から運用をワンストップでサポートする。また、SAP認定コンサルタントの資格を持つMKIのコンサルタントが、導入アプローチからサポートし、ベストプラクティスベースで提供される「SAP S/4HANA Cloud」の迅速な立ち上げが可能となるという。