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Salesforce「MuleSoft Agent Fabric」を拡張 AIエージェントを自動検出

 セールスフォース・ジャパン(Salesforce)は、MuleSoft Agent Fabricの機能拡張を発表した。

 今回の機能強化は、断片化した環境にガバナンスをもたらし、一貫性のあるAIエージェントのネットワークの構築、簡素化を可能にするものだという。あらゆるAIエージェント、ツール、およびメタデータを単一のコントロールプレーンで管理できるようになるとのことだ。

 今回のアップデートの中心となる新しい「Agent Scanner」は、Salesforce Agentforce、Amazon Bedrock、Google CloudのVertex AI、その他のAIエージェントのプラットフォームを横断して、AIエージェントを自動的に検出し、カタログ化する機能。Model Context Protocol(MCP)サーバーや独自のAIエージェントなどAIエージェント以外のアセットも、追加機能によって登録が同様にシンプルになるとしている。ベンダーを問わず、あらゆるAIエージェントやMCPサーバーの統合を効率化するとのことだ。

 たとえば、AIエンジニアは在庫、物流、カスタマーサービスなどの各部門で構築されたAIエージェントに対する監査や精査を一人で様々なクラウドを確認しながら実施する必要がなくなるという。代わりに、Agent ScannerがGoogle CloudのVertex AI内の在庫予測エージェントを自動検出し、Agentforceで構築されたカスタマーサポートエージェントと共に登録し、両方のガバナンスと管理を同時に一ヵ所で実施できる。手動のデータ入力も、可視性の欠如も、想定外の事態も発生しないとのことだ。詳細な特徴は以下のとおり。

  • マルチエコシステムにおける継続的なAIエージェント検出:プラットフォームを横断してAIエージェントを人間が探し回る代わりに、Agent Scannerが代行。Salesforce Agentforce、Amazon Bedrock、Google CloudのVertex AIなどの異なる環境をリンクするだけで、スキャナーが数分で稼働中のAIエージェントの特定を開始する。スキャナーは常にこれらのエコシステムを巡回し、新規または更新されたAIエージェントを検知し、そのエンドポイントを特定し、設計された目的を理解する
  • 詳細なメタデータの抽出:AIエージェントの表面的な情報だけでなく、特定の機能(例:データベースへのクエリ実行や返金処理)、それを動かす大規模言語モデル(LLM)、および利用可能な場合はアクセス許可を持つデータを自動的に抽出。その後、メタデータを正規化し、Google Cloudの標準的なA2A(AIエージェント間の通信)プロトコルカード仕様にマッピングする
  • シームレスなカタログ化:Agent Scannerが見つけた情報は、MuleSoft Agent Registryに継続的に同期される。これはAIエージェント、MCPサーバー、およびAIツールを登録し、開発者や他のAIエージェントが発見できるようにする集約的カタログ。このカタログ化のアプローチにより、セキュリティチームは3ヵ月前のスナップショットではなく、常にリアルタイムのデータを確認できるようになる

 また、自動検出できるのは主要プラットフォーム上のAIエージェントだけではないという。MuleSoft Agent Fabricには、URL経由で企業独自のカスタムエージェントやMCPサーバーなどを登録できる機能と、公式のMCPレジストリ(英語)から厳選されたパブリックMCPサーバーのリストが含まれているとのことだ。

 すべてのAIエージェントとツールを一元化することで、最適化と管理を容易に行えるとしている。MuleSoft Agent Visualizerでは、AIフットプリント全体を俯瞰し、高度なフィルタリングや検索機能を利用できる。Amazon Bedrockで動作しているすべてのAIエージェントと、Google CloudのVertex AIで動作しているAIエージェントを比較したい場合も、数回のクリックで実行可能だという。

 MuleSoft Agent Fabricの活用例は以下のとおり。

  • 手間をかけずに監視を実現:マルチクラウドAIの導入を管理する銀行のセキュリティ・コンプライアンス担当者が担う煩雑な技術的作業は自動化される。Amazon Bedrockで新しいローン処理エージェントが登場すると、Agent Scannerが自動的に一元化されたビューに表示する。そのAIエージェントがどのLLMで動いているのか、どの金融データベースへのアクセスが許可されているのかを確認できる
  • サイロ化したイノベーションを接続:物流部門のデータサイエンティストは、独自のデータベース用MCPサーバーなど、強力な社内ツールを構築していることがあるだろう。これらのツールのURLをレジストリに貼り付けるだけで、それらを統合できるようになる。これにより、カスタムの物流データや最適化データが社内の他の部門でも発見・再利用可能になり、同時にセキュリティポリシーの下で厳格に管理される
  • AIコストの最適化:多国籍メーカーのリーダーは、強化されたAIエージェントマップによってAI投資の全体像を把握できる。MuleSoft Agent Visualizerを使用して、全体を業務タイプ別にフィルタリング。もし3つの異なる地域のチームが、別々のAIプラットフォーム上で個別のサマリー作成エージェントに費用を支払っていることに気づいたら、それらを1つの高性能なアセットに統合できる

提供時期

  • Salesforce Agentforce、Amazon Bedrock、Google CloudのVertex AI、Microsoft Copilot Studioを含む主要なクラウド環境向けのAgent Scannerは、2026年1月に提供開始している
  • MuleSoft Agent Registryにおける厳選されたサードパーティMCPサーバーのセットも、2026年1月に提供開始している
  • MuleSoft Agent RegistryへのURLによるMCPサーバーの追加機能は2026年1月に提供予定、URLによる独自のAIエージェントの追加機能は2027年度第1四半期に提供予定
  • MuleSoft Agent VisualizerにおけるAIエージェントおよびMCPサーバーの検索機能の強化は、2026年1月に提供開始している

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