今回のソフトウェアアップデートにより、「Dell EMC Unity」と「Dell EMC SCシリーズ」のオールフラッシュおよびハイブリッドストレージアレイの両方に組み込まれているソフトウェアの一部として、現在有効なProSupport(プロサポート)契約を有しているユーザー企業は、無償でオペレーティングシステムをアップグレードして、ワークロードパフォーマンス、ストレージ容量、データ保護能力、可用性を高めることができるという。
「Dell EMC Unity OE」の新機能
新しい「Dell EMC Unity」の稼働環境では、下記の新たなレプリケーション、データモビリティ、セキュリティなどの機能を提供し、ビジネスをサポートするアプリケーションの継続的なオペレーションを実現する。
●アレイベースのファイルレプリケーション
・新しいアレイベースのファイルレプリケーションソリューション:「Metrosync」が、迅速なリカバリとセカンダリデータセンターへの自動化したフェイルオーバーによって、トランザクショナルファイルアプリケーションを保護
・2-Way NDMPがパフォーマンス向上を実現し、NASバックアップ時間を短縮すると同時に、WAN/LANネットワークの輻輳(ふくそう)を軽減
●データモビリティ
・内蔵のデータモビリティ機能により、他社製ストレージアレイから「Dell EMC Unity」にブロックデータを移行
●セキュリティの強化
・LDAP/ADの強化によりMicrosoft環境におけるパフォーマンス、可用性、検索の柔軟性が向上
「Metrosync」は、アレイベースのレプリケーションを完全に補完するソリューションを提供し、すべての「Dell EMC Unity」ハイブリッド/オールフラッシュ構成で、同期/非同期のブロックおよびファイルレプリケーションオプションを利用することが可能になった。
これらのレプリケーションオプションの組み合わせにより、トランザクショナル アプリケーションデータのRPO(目標復旧時点)とRTO(目標復旧時間)、長距離ディザスタリカバリ、データのアグリゲーションと配布の向上を実現。
「Dell EMC SCシリーズ」の主な機能
最新の「SCOS 7.3」が提供する機能は以下のとおり。
●大幅なIOPSパフォーマンス向上
- 最大220万IOPS/アレイ:マルチアレイフェデレーション環境では2,000万IOPS以上
- 現行のすべてのSCアレイモデルを通じて、最大IOPSが倍増
- すべてのSCアレイを通じて、50,000~100,000多くの混合ワークロードIOPSをサポート
●シングル/マルチアレイ環境の管理性が向上
- 新しい「Unisphere for SC HTML5 Web UI」が一般的なストレージ管理タスクの簡素化と自動化を実現するとともに、「Unisphere for Dell EMC Unity」と同じ見た目と使用環境を提供
●これまでより簡単かつコスト効率の良いアップグレードと拡張
- アレイあたり最大2倍の最大容量
- 広く普及している「SC4020」のデータインプレースアップグレードが、新しいSCモデルへのコスト効率に優れたデータ移行オプションを提供
- 「SCv2000」と他の「SCシリーズ」アレイのフェデレーション/レプリケーションが可能
●エンタープライズクラスの効率性と可用性が向上
- 100Gbおよび25Gb iSCSIネットワークハードウェアのサポートにより、将来の成長にも柔軟に適応するソリューションを提供するとともに投資を保護
- 分散スペア処理によるI/O効率の向上、最大500%高速なリビルド
- 高可用性環境で低いレイテンシとネットワーク トラフィックの軽減を実現するように設計されている「Live Volume」の強化