IoTデバイスは、世界規模で爆発的に増加しつづけており、2020年には世界中で約300億台の機器がIoT化され、対象となる市場も、コネクテッドカーなど高スペックのハイエンド機器から、監視モニター、小型カメラ、ドローンなど電力やスペースの限られたローエンド機器まで幅広く拡大すると予想されている。
市場では、増え続ける様々なIoT機器を効果的に活用するためにAI技術を組み合わせることが期待されている。特に、リアルタイムの画像認識を実現するAI技術をIoTエッジデバイスへ搭載し、それらを効率よく安心・安全に管理するためのマネジメントツールの整備への強い需要が見込まれている。
こうした背景の下、ACCESSは、同社のエッジデバイスをクラウド上でリモート管理する先進の組み込み技術に、低消費電力SoC FPGAをはじめとした小さなコンピューティング環境にディープラーニング推論アルゴリズムを搭載するLeapMindの高度なモデル圧縮技術を組み合わせることにより、これらの市場からの需要に応えるソリューションの提供が可能と考え、協業に至ったという。
具体的には、ACCESSの「NetFront EdgeAI」とLeapMindの「DeLTA-Lite」を組み合わせ、ディープラーニングモデル構築から各エッジデバイスへの配布および更新まで実現するトータルソリューションとして提供することにより、事業者のIoTソリューションの導入から運用までをワンストップで支援する。
安価で低消費電力なエッジデバイスを対象としているため、これまでディープラーニングを活用できなかった小さなカメラや機器など、様々なエッジデバイスへ認識機能を実装することが可能になるとしている。
■両社の役割
・ACCESS:エッジデバイスにAI機能を搭載することで、クラウド側での処理を大幅に削減し、ネットワーク環境に依存しない高速なリアルタイム処理を実現する「NetFront EdgeAI」の提供。
・LeapMind:プログラミング不要な組込みディープラーニングモデル構築ソリューション「DeLTA-Lite」の提供。