サイバー攻撃への防衛手段の1つとして、「IDS/IPS(侵入検知・侵入防御)」機器の導入が注目されているが、このようなセキュリティ機器の運用には、セキュリティの専門知識を有したシステム管理者の確保や、機器の導入、システムの運用コストの上昇などの課題があるという。
キヤノンITSは、このような課題に応えるため、導入や保守・運用を意識することなく、低価格でセキュアなネットワークを実現する「IDS/IPSサービス」を提供する。
このサービスは、ティア4レベルのファシリティを備えた西東京データセンターを利用したクラウドサービス「SOLTAGE」や、ホスティングサービスを利用している企業を対象に、キヤノンITSがIDS/IPS機能提供機器を用意・管理するマネージドサービスになる。
具体的には、西東京データセンターのネットワーク上に設置された不正侵入検知・防御システムにより、ネットワークに対するトラフィックを常時監視する。検査の結果、不正侵入を検知した際には自動的に顧客企業への通知や防御を行う。
「IDS/IPSサービス」の特徴
1. 保守・運用を意識する必要がない
キヤノンITSがIDS/IPS機能をサービスとして提供するため、防御対象サーバーへのソフトウェアのインストール作業は必要ない。また、機器のメンテナンスやリプレース計画の検討、障害対応といった保守・運用を意識することなくセキュリティを強化することができる。
2. サーバーへの負荷はゼロ
ネットワーク型で提供を行うため、防御対象サーバーのリソースを消費しない。また、サーバーのリプレースやバージョンアップにより更改された場合も、ソフトウェアの再インストールやバージョンアップは発生しない。
3. 基本料金内で月次レポートの提供
検知/防御件数と攻撃の送信元IP、送信先IP、検知した攻撃の解説サイトのURLを報告。また、同一セグメント内であれば、防御対象のサーバーが増えても費用が追加発生することはない。