情報漏洩対策シリーズ「InterSafe ILP」は、情報の「持ち出し・持ち込み制御」と「持ち出し後の安全な活用」を実現し、自由な組み合わせで導入ができるシリーズ製品群になる。
今回のバージョンアップでは、多様化する情報漏洩リスクならびにユーザーニーズへ対応するため、ログ管理機能の強化、SBC仮想環境への対応をはじめとした機能強化を図った。
また、開発キット(FileProtection SDK)の利用による既存システムとの連携、ならびにファイル持ち込み時における他の無害化製品/セキュリティ製品との連携や、対象アプリケーションの拡充を図ることで、高い拡張性と効率的な運用管理を実現したという。
■バージョンアップ対象製品
- ファイル自動暗号化ソフト「InterSafe FileProtection」
- デバイス制御ソフト「InterSafe DeviceControl」
- 持ち出し/持ち込みの申請・承認ソフト「InterSafe WorkFlow」
- セキュリティUSBメモリ作成ソフト「InterSafe SecureDevice Ultimate」
主な追加機能/強化ポイント
1. ログ管理機能の強化
「InterSafe ILP Ver. 6.5」の共通機能として、より細かな条件設定による効率的なログ検索が可能となったほか、大量のファイルの暗号解除やUSBメモリへの書き出しなどの、危険なファイル操作の回数が予め設定したしきい値を越えた際、管理者にアラートメールにて自動通知する「ログアラート機能」を追加した。これにより、従業員や関係者による内部不正・情報漏洩への強固な監視が可能になる。
2. SBC仮想環境に対応したファイル自動暗号化機能
自治体や教育機関で急速に採用が進む「ネットワーク分離」を、低コストに実現するSBC(Server Based Computing)方式の仮想環境に対応したファイル暗号化機能を「InterSafe FileProtection for SBC」として提供し、ネットワーク分離環境下での暗号化ファイル運用を強力に支援。標的型攻撃などで、万一ファイルが外部に流出した場合でも情報漏洩を防ぐことができる。
3. 既存の社内システムならびに、無害化/ウイルス対策製品との連携強化
オプションの開発キット(FileProtection SDK)を利用することで、文書管理システムや、ファイル共有システムをはじめとした既存のシステムへ暗号化機能を組み込むことが可能になる。また、無害化/ウイルス対策製品との連携により、ファイル持ち込み時における申請内容への処理結果の反映や、承認画面上での確認が可能となり、「InterSafe ILP」で脅威対策の一元管理を実現。
4. 対象アプリケーションの拡充・USBメモリ登録上限の拡大
暗号化対象アプリケーションとして、新たにOffice2019、一太郎Pro4に対応し、より広範な領域での運用が可能になったほか、事前に登録した筐体のみを利用可能にする「USBメモリの登録上限数」を、これまでの500本から3,000本へ大幅に増強し、大規模ユーザの対応をさらに強化。