Flash(Flex)は、2020年末にメーカーサポートが終了し、それまでにも主要ブラウザベンダーのサポートが段階的に終了することを発表しており、Flexの開発元のAdobe社はHTML5への移行を推奨している。
しかし、HTML5への移行は、サポート終了のための改修となり、システム的に改善される理由ではないため、予算確保の困難さに加え、FlexとHTML5のUI設計が根本的に異なるためUI部分の改修だけではなく、サーバー通信の改修も発生する。
そのためサーバーサイドアプリケーションからクライアントアプリケーションの全面的な改修となり大幅なシステム改修工数が発生するという。また、改修後の業務システム操作は、Webブラウザを利用するため、Webブラウザの種類やバージョンに合わせた開発運用コストが発生する。
今回リリースしたFlexコンバーターツールを利用して、「Biz/Browser」へ移行することにより、操作性、見た目はほぼそのまま状態を維持し、移行コスト最大70%削減可能になるという。
Flexコンバートツールでの移行概要
Flexコンバーターツールは、オープンストリームが開発したMXMLコンバーターに加え各種互換性のライブラリを提供しているため、大幅な移行コストの削減が可能。
(1) クライアントアプリケーション画面定義の移行
MXMLコンバーターでクライアントアプリケーション画面定義移行を行う(90%以上)。Flexアプリケーションの外観、操作性を遜色なく再現。
(2) クライアントアプリケーションロジックの移行
コンバートツールによりActionScriptから、CRS(Biz/Browser専用のスクリプト言語)スクリプトファイルにコピーされ、ActionScriptとCRSスクリプトの文法差異部分を改修。Flex3の主要クラスとの互換ライブラリを利用できるため追加の機能実装は最小限に抑えられる。
(3) サーバーサイドアプリケーション・通信方式の変換不要
Biz/Browserでは、Flexで作成されたシステムにおいてクライアントアプリケーションとサーバーサイドアプリケーション間の通信フォーマットとして多く利用されるAMF通信をサポート。
そのため、サーバーサイドアプリケーションの資産をそのまま流用することが可能となるため、通信フォーマットの変更等によるサーバーサイドアプリケーションの改修コストが発生しない。
■提供内容
- MXMLコンバーター:MXMLをCRSへコンバートするツール
- Flex3 SDK互換クラスライブラリ(Flex3 SDK for CRS):Flex3 SDKのクラスをCRS上で再現するための互換クラスライブラリ
- AMF通信ライブラリ
また、オープンストリームでは、Biz/Browserによるシステム移行支援サービスも用意しているという。