米McAfeeは、アメリカに住む18歳以上の成人1,000名を対象に、10月10日~20日に実施した調査を元にした「クリスマスキャロル:詐欺版」を11月18日(いずれも現地時間)に発表した。
調査結果によれば、アメリカ人の48%が「ロボコール」の被害に遭った、あるいは被害に遭った人を知っていると回答している。
ロボコールとは、自動音声を利用した、いわば音声版スパムメールで、アメリカでは政府機関や企業などを騙った詐欺が近年増加傾向にある。
クリスマスに関連した詐欺は、これまでもさまざまな手口が存在しており、回答者の41%はEメールによるフィッシングの、35%はテキストによるフィッシングの標的にされたと答えており、これらの詐欺はロボコールとともに2019年最悪の詐欺トップ3に挙げられている。
金銭的損害も深刻で、詐欺に遭ったと回答した人のうち、74%が100ドル以上、30%が500ドル以上を失ったという。また、McAfeeのAdvanced Research Team(ATR)によれば、2019年の第1四半期中に22億件以上の盗難アカウント情報が、サイバー犯罪者の地下組織で入手可能な状態にあり、地下組織で販売されている個人のオンラインアカウントが増加傾向にあることから、クリスマスに向けて脅威がさらに高まることが予想される。
前出のATRによれば、サイバー犯罪者の地下組織ではニセのギフトカードが販売されている一方で、今回の調査では43%の回答者がニセのギフトカードに気づいていないことが明らかになっている。さらに、回答者の37%はメールの送信者や小売業者のWebサイトの信頼性をチェックしていないと答えた。
McAfeeは、こういった現状を受けて、クリスマスシーズンを安全に過ごすためのポイントとして、以下の3つを挙げている。
- パスワードを使い回さない
- メール内のリンクをクリックせず、常に提供元へ直接問い合わせる
- マルウェア、フィッシングといった攻撃からデバイスを保護するための、包括的なセキュリティ保護製品を使用する