コンカーは、川崎重工の間接費管理基盤として、コンカーの「SAP Concur」ソリューションが採用されたことを、12月9日に発表した。
今回の川崎重工による「SAP Concur」ソリューションの採用は、国内外のグループ共通の管理プラットフォームを構築し、間接業務をペーパーレス化・標準化することで、作業負担の軽減、管理の高度化を図ることを目的としている。経費精算・管理クラウド「Concur Expense」、請求書管理クラウド「Concur Invoice」、出張管理クラウド「Concur Travel」を導入した。
「Concur Expense」によって、モバイルを使って従業員が外出先から経費精算申請・承認を行うことが可能になるほか、交通系ICカードの乗車履歴の読み取りや、法人カードの使用データ自動連携といった経費精算業務を効率化し、生産性を向上できる。
「Concur Invoice」は、請求書データを集中管理し、規程チェックを自動化することで、経理部門の承認・管理業務を削減し、業務効率化を実現する。
「Concur Travel」では、会社の出張規程に則した航空券・ホテルをオンラインで簡単に手配可能になるほか、企業は出張規程順守を徹底でき、ビジネストラベルマネジメントの高度化につなげられる。また、「Concur Travel」による予約情報は「Concur Expense」と連携しているので、入力など経費精算申請の手間を省ける。
そのほか、「Concur Expense」「Concur Invoice」で電子帳簿保存法に則した領収書・請求書の電子化を図ることによってペーパーレス化を推進し、作業効率の向上だけでなく、紙の証憑の保管コスト・輸送コストの削減が可能になる。
川崎重工は、2020年度をめどに本社およびグループ会社数社で導入した後に、国内外グループ各社97社を含む従業員3万5,000名規模での展開を予定している。