ヴイエムウェアは、6月3日に「VMware vSphere Bitfusion」を発表した。同製品により、企業がAIや機械学習(ML)アプリケーションを利用する際に、柔軟なインフラをオンデマンドで提供できる。
「VMware vSphere Bitfusion」は、同社が2019年に買収したBitfusionのテクノロジーを活用したもの。「VMware vSphere 7」と組み合わせることで、コストを削減しつつ、手間をかけることなくGPUなど適切なハードウェアアクセラレータリソースを共有。適切なワークロードに、適切なタイミングで提供できるようになる。
「VMware vSphere Bitfusion」の機能を統合した「VMware vSphere 7」は、サーバ上にGPUリソースをプールし、データセンター内でGPUリソースの共有が可能になる。AI/MLアプリケーションの利用や構築に携わるAI研究者、データサイエンティスト、ML開発者のチームとネットワーク全体でGPUを効率的かつ迅速に共有できる。
仮想マシンやコンテナで動作するアプリケーション向けに、GPUが利用可能になる。VMware Tanzu Kubernetes GridなどのKubernetes環境で動作するため、モダンアプリケーション戦略の一環としてAI/MLアプリケーションを展開する際に、並列での実行にも対応する。
「VMware vSphere Bitfusion」の提供は、同社の2021年第2四半期(2020年5月2日~7月31日)中に開始予定。「VMware vSphere Enterprise Plus」エディションには「VMware vSphere Bitfusion」の機能が含まれている。