アステリアは、モバイルアプリ作成ツール「Platio(プラティオ)」のAndroid版を、6月16日に発売した。また、京セラが「Platio」を導入して独自の「棚卸アプリ」を作成し、Android版の発売にともない全国の拠点で「Platio」の利用展開を開始すると発表している。
京セラでは、40万点を超える製品を扱う物流倉庫で紙のリストによる棚卸を行っていたため、広い倉庫内での用紙の受け渡しのための移動、目視チェックにかかる時間や工数が発生していた。
また、紙への記入とそのデータのパソコンへの入力業務では人的なミスが発生するなど、倉庫内業務では業務効率化とともに在庫制度も課題となっている。
「Platio」による「棚卸アプリ」の作成および運用は、こうした背景を受けて行われたもの。京セラはIT化やデジタル化による業務改善を推進するにあたり、今回の「Platio」Android版の発売を契機に、全国の物流拠点への展開を検討する。将来的には現在の3倍を超える100名以上での利用を見込む。
さらに、資材部門では入貨物の検品チェックで使用する「異常報告アプリ」のテスト運用も検討されるなど、「Platio」の活用領域は物流テックにも広がっている。